事業紹介

ダイアグノスティクス事業

シスメックスは創⽴以来、⾎液や尿などを採取して調べる検体検査(ダイアグノスティクス)を事業の核としています。
検体検査は、健康診断や、病気の診断、 治療⽅針の決定、治療中の投薬効果測定や重症化予測、治療後のモニタリングなど、さまざまな場⾯で⾏われています。
患者さんの状態を正確かつ迅速に把握し、最適な治療⽅針を定めるためには、正確な検体検査が必要不可⽋です。シスメックスは、ダイアグノスティクス事業領域において、医療機関や検査センター、動物病院、研究機関などに⾼品質な製品・サービスをお届けしています。

ヘマトロジー(⾎球計数検査)

⾎液中の⾚⾎球や⽩⾎球などの数や種類、⼤きさを分析する、⾎液検査の際に必ず含まれる主要な検査です。貧⾎や⽩⾎病など病気の可能性を⾒つけることに役⽴つほか、より精密な検査が必要かどうかの判断材料となります。
シスメックスの主⼒事業であるヘマトロジー分野では、あらゆる施設規模に対応可能な幅広いラインアップの製品を揃え、グローバルNo.1のシェアを誇ります。

FCM(フローサイトメトリー)検査

細胞を一つずつレーザーで照射し、光の散乱や蛍光の強度を測定することで、細胞の性質を解析するFCM技術を用いて行う検査です。白血病や 悪性リンパ腫診断、HIV・AIDSなどの詳細解析などを行 うクリニカル領域に加え、食品などの品質管理に利用さ れるインダストリー領域、製薬企業や大学でのがん研究や 再 生 細 胞などのリサーチ領 域でも活 用されています。 シスメックスは、FCM検査の最大市場である北米において、 2019年に検体前処理装置、2020年にフローサイトメーター (研究用)を販売開始し、前処理から測定結果の取得まで、 FCM検査フロー全体の自動化を実現しました。今後は グローバルでの導入拡大を進めるとともに、ヘマトロジー 検査後の精密検査としてFCM検査が実施されるフローを 活かし、両検査のシナジー最大化を目指しています。

尿検査

尿中の糖・タンパク・⾎液の有無などを調べる検査です。⼀次的検査である尿定性検査と、異常が認められた検体をより詳しく分析する⼆次的検査の尿沈渣検査に分けられます。腎疾患、尿路疾患の診断・治療に用いられる検査です。
世界で初めてフローサイトメトリー法を⽤いた尿中有形成分分析装置を開発・実⽤化し、検査の効率化・標準化に⼤きく寄与してきました。また、アライアンスの活⽤により尿定性検査製品をポートフォリオに加えるなど、多様な尿検査のニーズにお応えするラインアップの拡充に取り組み、グローバルNo.1のシェアを達成しています。

  • アライアンスによる売上含む
生化学検査

栄養分を消化・吸収し、老廃物を排泄する働き(代謝)に関わる臓器の状態を、血液に含まれる糖や脂質、タンパク質などの成分から調べる検査です。
生活習慣病や感染症、肝機能・腎機能などのスクリーニング検査として、初期診断に欠かせない基礎的検査のひとつです。

⾎液凝固検査

⾎液が固まる機能や⾎栓が溶ける機能などを調べることで、主に⾎友病などの「出⾎性疾患」や⼼筋梗塞・脳梗塞などの「⾎栓性疾患」の診断・治療に⽤いられる検査です。
Siemens Healthineers社とのグローバルOEM契約に加え、グループ会社であるHYPHEN BioMed社との連携により、臨床的価値の⾼い製品の開発を進め、グローバルNo.1のシェアを達成しています。

  • アライアンスによる売上含む
免疫検査

⾎液中に出現するタンパク質を分析することで、ウイルス性肝炎やエイズ、COVID-19などの感染症、がんになった時に数値が上昇する腫瘍マーカー、ホルモン、アレルギーなどの可能性を調べる検査です。
シスメックスの製品は、⾎液中の微量な成分を、⾼い感度で、迅速に測定することができ、検査の待ち時間の短縮にもつながります。さらに、微量の⾎液からアルツハイマー病の原因となるタンパク質の蓄積状態を調べる検査試薬を販売開始するなど、新たな認知症施策にも取り組んでいます。

がん遺伝⼦検査

がん遺伝⼦を検出・分析することにより、治療⽅針の決定や投薬の判断に貢献する検査です。シスメックスは、独⾃に開発したOSNA法を⽤いて、がんのリンパ節転移診断の補助となる情報を⾃動かつ簡便に検出する製品を提供しています。2020年には中国地域での販売を開始しました。
また、固形がんを解析対象とした腫瘍組織における包括的ながんゲノムプロファイルを取得することで、患者さんのがん固有の遺伝⼦変異を解析し、診断や抗がん剤選定などの治療⽅針決定に有⽤な情報を提供する、がんゲノムプロファイリング検査⽤システムを国⽴がん研究センターと共同開発。2019年には⽇本で初めて保険適⽤を受け、臨床現場で⽤いられています。

薬剤感受性検査

検体から検出された病原菌に対する各種抗菌薬の有効性を調べる検査です。シスメックスは、尿路感染症が疑われる患者さんの尿検体を用いて、細 菌の有無および抗菌薬の有効性を判定する迅速薬剤感受 性検査システムを、2023年に欧州で販売を開始しました。 本システムにより、従来数日を要する検査時間を最短30分 に短縮することができ、 クリニックなどのプライ マリケアにおいて初診時 の適正な抗菌薬の処方 を支援します。
2024年6月にはSysmex Astrego ABが同システムの開発に対して、英国最大規模の科学賞である「Longitude Prize on AMR」を受賞しました。

ICTソリューションCaresphere

医師や臨床検査技師をはじめとした、医療従事者向け のICTソリューションです。検査機器や臨床検査情報シス テムなどで管理しているさまざまな情報をリアルタイムに 連携・解析するプラットフォームを構築し、検査室の運用を 支援しています。具体的には、外部精度管理ツールや装置 の稼働状況、検査件数を遠隔で可視化するサービス、教育 ツールなど、複数のアプリケーションで構築されています。 これにより、検査室の品質管理や業務効率化を支援すると ともに、機器の保守管理やリモートでの支援を通じて、医療 現場の負担軽減と顧客満足度の向上に貢献しています。

メディカルロボット事業

近年、外科⼿術において、患者さんの⾝体的負担軽減などを⽬的に、低侵襲である腹腔鏡⼿術が⾏われるようなってきました。
⼀⽅、本⼿術には⾼い技術⼒が求められ、これを補完する⼿術⽀援ロボットが医療従事者から注⽬を集めています。
現在は、泌尿器科や消化器外科、産婦⼈科へと術式の保険適⽤拡⼤が進み、徐々に⼿術⽀援ロボットによる⼿術件数が増加しています。
また、医療アクセス向上の観点から、遠隔医療での活⽤も検討されています。
このような中、シスメックス株式会社と川崎重⼯業株式会社の合弁会社である株式会社メディカロイドは、国産発の⼿術⽀援ロボットシステムを開発しました。シスメックスは、グローバル総代理店として2020年から日本国内で販売を開始しました。また、アジア・パシフィック地域を中心に海外市場での事業展開を推進しています。

⼿術⽀援ロボットシステム

本システムの特徴である、⽇本国内の⼿術室サイズを考慮した設計、⾼い操作性を有するロボットアーム、⾼精細な3D画像などに加えて、動作状況をモニタリングするネットワークサポートを実装し、医療従事者のより的確な施術を⽀援しています。

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