社会

健康社会への価値創出・イノベーションの創出

重要性

健康社会への価値創出とイノベーションの創出は、シスメックスの持続的な成長と社会価値・経済価値の創出を支える重要な経営課題です。
予防・予後改善に資する製品・サービスの提供、AIや自動化技術を活用した医療従事者の生産性向上、医療経済性や医療アクセスの向上は、新たな事業機会の創出や市場拡大、競争力強化を通じて企業価値向上につながる重要な機会です。また、知的財産権の適切な保護やAIを含む先進技術の活用は、競争優位性の確立や生産性向上、新たな事業機会の創出を通じて企業価値向上に寄与します。
一方で、知的財産権の未取得・侵害、模倣品の流通、AIを含む先進技術の活用や技術革新への対応遅れは、競争力の低下や事業機会の損失、売上減少を招き、企業価値の毀損につながるリスクとなります。
シスメックスは、早期診断や適切な医療につながる検査結果の提供を通じて、人々の健康増進や患者負担の軽減、健康寿命の延伸に貢献しています。また、医療アクセスの向上や医療従事者の負担軽減を通じて、医療の質・効率性の向上に寄与し、豊かな健康社会の実現に貢献しています。

戦略

シスメックスは、健康社会への価値創出とイノベーションの創出を通じて、一人ひとりのQOL向上と健康寿命の延伸に貢献することを目指しています。
中期経営計画では、検査データやAIを活用した医療DXを加速し、診断支援や個別化医療、予防領域への展開を進めることで、スクリーニング検査の提供価値を高めるとともに、その活用領域の拡大に取り組みます。また、自動化技術やデジタル技術を活用した製品・サービス・ソリューションの提供を通じて、医療従事者の生産性向上や医療アクセスの向上、医療経済性の改善に貢献します。
さらに、新技術の獲得・実用化や検査項目の拡充を推進するとともに、知的財産の創出・保護・活用を通じて、持続的な競争優位性の確立と社会価値・経済価値の創出を目指します。

体制

取締役社長と担当執行役員で構成されたグローバル戦略会議において、グループにおける中長期的な経営の方向性や重要な戦略・課題について討議・審議を行うとともに、事業・技術戦略会議において、事業戦略と技術戦略の連携を図りながらイノベーション創出を推進しています。加えて、本テーマに関連するリスクについては、全社的リスクマネジメントの枠組みに基づき評価・管理しています。

指標・目標

シスメックスは、健康社会への価値創出とイノベーションの創出を通じて、医療価値の向上と持続的な事業成長の両立を目指しています。中期経営計画では、スクリーニング検査群の価値向上、検査データとAIを活用した医療DXの推進、新技術の実装と新たな価値創出を重要な取り組みとして位置付け、その進捗を測定するための指標を設定しています。

主な指標

  • ヘマトロジー検査件数
  • ハイクラス薬事承認数(主要国)
  • 新興国・開発途上国売上高
  • 売上高研究開発比率

その他の指標・目標はサステナビリティ目標(PDF:588KB)の「健康社会への価値創出・イノベーションの創出」をご参照ください。

責任ある製品・サービス・ソリューションの提供

重要性

責任ある製品・サービス・ソリューションの提供は、シスメックスの持続的な成長と価値創造を支える重要な経営課題です。
自然災害や感染症、地政学リスク、調達先管理の不備等による供給網の混乱、薬事承認要件の高度化や製品安全性への対応不足、法規制や医療政策の変化への対応の遅れは、安定供給の低下や品質・信頼の低下、事業機会の損失を招き、企業価値の毀損につながるリスクとなります。
また、品質・安全性の向上や各国規制への的確な対応、医療ニーズや制度変化を捉えた事業展開、供給レジリエンスの強化は、信頼向上や競争優位性の確保、新たな事業機会の創出を通じて企業価値向上につながる機会となります。
社会への影響としては、品質不具合や不十分なカスタマーケア等により、医療機関における診療や検査の遅延・誤りが発生し、お客様や患者さんへ負の影響を及ぼす可能性があります。一方、各国の医療行政や医療ニーズに適切に対応した製品・サービス・ソリューションの提供は、医療機関における適切な検査・診断の実施を支え、患者さんへの適切な医療の提供に貢献します。

戦略

シスメックスは、品質と信頼の追求、安定供給の維持、ならびに各国医療行政への適切な対応を通じて、責任ある製品・サービス・ソリューションの提供を推進します。
安定供給の維持に向けては、診断薬バリューチェーン改革を推進し、生産・調達体制の最適化、重要原材料の内製化・代替化、品質マネジメントシステムの強化を通じて、供給レジリエンスの強化と収益性向上を図ります。
また、グローバル品質マネジメントの強化、市販後品質管理の高度化およびデジタル技術の活用により、品質・安全性の継続的な向上を推進しています。
さらに、各国の医療政策・法規制・規制動向を継続的にモニタリングするとともに、グローバル薬事・事業部門・地域会社が連携し、制度変更を製品戦略および事業計画へ反映することで、市場環境の変化に迅速かつ適切に対応します。
これらの取り組みにより、医療現場への安定的かつ高品質な製品・サービスの提供を通じて、患者さんへの価値提供と持続的な事業成長の両立を目指します。

体制

取締役社長の統括の下、品質保証部門が中心となって品質マネジメントを推進するとともに、上席執行役員が管掌する生産・SCM部門がサプライチェーンマネジメントを推進しています。加えて、本テーマに関連するリスクについては、全社的リスクマネジメントの枠組みに基づき評価・管理しています。

指標・目標

シスメックスは、品質・安全性の向上、安定供給の維持および各国規制への適切な対応を推進するため、品質マネジメントおよび薬事活動に関する指標を設定し、継続的な改善に取り組んでいます。

主な指標

  • リコール件数
  • FDA Warning Letter件数
  • 有効な薬事許認可を有する製品数

その他の指標・目標はサステナビリティ目標(PDF:588KB)の「責任ある製品・サービス・ソリューションの提供」をご参照ください。

人的資本の最大化

重要性

人的資本は、シスメックスの持続的な成長と価値創造を支える重要な経営基盤です。
人材獲得競争の激化や高度専門人材や次世代リーダー、多様な人材の獲得・育成などの人材マネジメント上の課題は、人材不足や生産性低下を招き、競争力低下や企業価値の毀損につながるリスクとなります。
一方、多様な人材が安心して能力を発揮できる環境の整備や人材育成の推進は、エンゲージメント向上やイノベーション創出を促し、競争優位性の向上や企業価値向上につながる機会となります。
社会への影響としては、従業員の成長機会の実現や働きがいの向上、多様な人材が活躍できる職場環境の提供を通じて、一人ひとりが能力を発揮できる社会の実現に貢献します。

戦略

シスメックスでは、「グローバルHRポリシー」を基本方針とし、多様かつ優秀な人材の獲得・育成・定着を推進しています。エンプロイージャーニーの考え方のもと、採用からキャリア形成、自律的な学びと成長機会の提供までを一貫して支援するとともに、ジョブ型人事制度を通じて事業戦略と連動した人材マネジメントを推進しています。
また、DE&Iの推進を通じて、多様な人材が公平な機会のもとで能力を発揮できる職場環境を整備し、多様な視点を活かしたイノベーション創出と組織力の向上を目指しています。
さらに、「健康経営宣言」および「健康経営戦略マップ」に基づき、従業員の健康増進、ウェルビーイング向上、安全で働きやすい職場環境づくりを推進しています。これらの取り組みを通じて、エンゲージメント向上やイノベーション創出、生産性向上を図り、持続的な企業価値向上につなげています。

  • 採用から退職、セカンドキャリアまでの一連のキャリア形成プロセス

体制

取締役 常務執行役員が管掌するコーポレートマネジメント領域にダイバーシティ推進部門、人材開発部門などを設置し、人的資本の最大化に取り組んでいます。加えて、本テーマに関連するリスクについては、全社的リスクマネジメントの枠組みに基づき評価・管理しています。

指標・目標

人的資本の最大化を重要な経営課題と位置づけ、人材の獲得・育成・活躍、DE&I、健康増進および労働安全に関する指標と目標を設定しています。各指標の進捗を継続的に確認し、組織能力の向上、生産性向上および企業価値向上につなげています。

主な指標

  • エンゲージメントスコア
  • 女性マネジメント比率
  • 付加価値生産性
  • 年間総労働時間
  • (営業利益+人件費+人的資本に関する減価償却費)/人

その他の指標・目標はサステナビリティ目標(PDF:588KB)の「人的資本の最大化」をご参照ください。

社会貢献活動

シスメックスは、Sysmex Wayの実践および「社会貢献方針」に基づいた活動を行うことにより、豊かな健康社会づくりと活き活きとした地域社会づくりに貢献していきます。