シスメックスの技術
高感度、迅速に血液中や尿中のタンパク質を検出する技術や、測定項目の更なる充実に向けた開発に取り組んでいます。
免疫測定においては、多くの非特異吸着要因が高感度化を妨げており、特に標識抗体の固相表面(ビーズ)への非特異吸着が、バックグラウンドノイズになることが知られています。
本システムは、測定対象物質が抗体でサンドイッチされた免疫複合体のみを、別の磁性ビーズに転移させ、非特異的なバックグラウンドノイズを約1/100に低減します。
この複雑な免疫複合体転移のプロセスを、既存の当社システム(HISCL®)単体で実現しています。
HBsAgについては、既存の当社システム(HISCL®)の60倍の高感度化を実現しています。
今後、多くの免疫測定項目の高感度化を検討していきます。
HBsAg測定において、HISCL®の約60倍の高感度化を実現