コンプライアンスマネジメント

グループ方針

「正々堂々とした事業活動」を追求

シスメックスは、グループ企業理念であるSysmex WayおよびShared Valuesに基づき、コンプライアンスを「法令遵守とともに高い倫理観に基づいた正々堂々とした事業活動を行うこと」と定義し、グループの全役員・従業員が遵守すべき特に重要なルールや行動のガイドラインとして「グローバルコンプライアンスコード」を制定しています。また、これを日本語だけでなく、英語をはじめとした多言語に翻訳し、グループの全役員・従業員が理解し、遵守できるようにしています。

コンプライアンス推進体制

シスメックスでは、コンプライアンス違反は社会的信用を失墜させる最も重要なリスクと捉え、グループ全体のリスク管理 体制の下で、統括組織としてコンプライアンス委員会を設置し、その推進・強化に取り組んでいます。コンプライアンス委員会の委員長は、コンプライアンス統括責任者として、グループ全体の活動を推進しています。また、グループ全体の方針に沿って、国内外のグループ各社にもコンプライアンス責任者を設置し、各社における取り組みを推進しています。これらの活動および推進状況は、コンプライアンス委員会がモニタリングしています。また、リスク評価結果に基づいた内部監査を毎年実施しており、2025年度は談合・カルテルに関する独占禁止法の遵守などのコンプライアンスを含む内部監査を行いました。さらに、コンプライアンス推進体制については、内部統制の観点から第三者による評価を毎年受けています。
グループおよびグループ各社に大きな影響を与える重要なコンプライアンス違反またはその恐れがある事象が発生した場合には、各社のコンプライアンス責任者が速やかにコンプライアンス統括責任者へ報告します。報告を受けた同統括責任者は、当該事象を代表取締役社長が委員長を務める内部統制委員会および監査等委員である取締役に報告します。また、情報開示規程に基づき必要となる事象については、適切に情報開示を行います。
2025年度の倫理違反件数は26件ありましたが、重大な違反はありませんでした。

内部通報制度

シスメックスでは、グループの全従業員が贈収賄や人権侵害などを含むコンプライアンス上の問題について相談・通報できるグローバルな体制を整備しています。2025年度には、グループ従業員が制度をより分かりやすく認識し、必要なときに安心して利用できるよう、内部通報制度の総称として「VOICES」を定めました。これは、Value Of Integrity, Compliance and Ethics of Sysmexの頭文字に由来しています。シスメックスが大切にするIntegrity(誠実性)・Compliance(法令遵守)・Ethics(倫理)という価値観を、従業員一人ひとりの声(Voice)によって支えていくという思いを込めています。
VOICESは、各地域の内部通報窓口と、コンプライアンス統括責任者が設置する「Global Compliance Hotline(GCH)」で構成されています。各地域の内部通報窓口は、各地域統括が設置・運用し、各地域のコンプライアンス責任者がグループ従業員からの相談・通報を受け付けています。GCHを通じて、グループ全従業員は、シスメックス株式会社 本社に直接相談・通報することができます。これらの内部通報窓口は、シスメックスグループから独立した外部専門業者によって運営されています。
また、日本地域では、経営陣に関わるコンプライアンス上の問題に関する相談・通報を受け付ける内部通報窓口として、監査等委員窓口を設けています。
これらすべての内部通報窓口は、匿名での相談・通報も可能で、寄せられた情報は秘密として取り扱います。また、シスメックスでは、相談・通報を行ったことを理由として、相談・通報者に対し解雇その他の不利益な取り扱いをすることを禁止しています。相談・通報者に対する不利益な取り扱いが確認された場合には、当該行為を行ったグループの役職員に対し、グループ各社の規則および各国・地域の法令などに従い、懲戒処分を科します。
コンプライアンス違反の恐れがある事象について相談・通報があった場合には、法務部門が中心となり事実関係を調査します。コンプライアンス違反が確認された場合には、速やかに是正および再発防止措置を講じます。
イントラネットや研修を通じて制度の継続的な周知を図り、安心して相談・通報できる環境づくりに努めることで、コンプライアンス違反の早期発見につなげています。
内部通報制度の運用状況は、コンプライアンス委員会でモニタリングしています。2025年度の内部通報件数は、国内・海外あわせて50件でした。

コンプライアンス教育

コンプライアンス教育を継続して実施

シスメックスでは、従業員への教育・啓発活動をコンプライアンス推進・徹底のベースと位置付け、継続的に実施しています。新入社員教育や階層別教育などの機会を捉え、グローバルコンプライアンスコードに則った行動の浸透を図っています。
2025年度には、グループ共通のコンプライアンス教育方針に基づき、グループ全従業員を対象としたグローバルコンプライアンス研修を多言語で実施し、コンプライアンスの重要性やグローバルコンプライアンスコード、違反に気づいたときの適切な対応などについて、改めて理解・意識の徹底を図りました。