経営方針

社長メッセージ

売上高、営業利益ともに、過去最高を達成しました。

検査需要の回復および機器設置の増加などにより、試薬売上を中心に大幅増収

増収および原価率の改善などにより、大幅増益

家次 恒

2022年5月
シスメックス株式会社
代表取締役会長兼社長 CEO

家次 恒

ステークホルダーの皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)に罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、感染の拡大防止にご尽力されている皆様に心より感謝申し上げます。
 
 当社グループの2022年3月期 通期の業績は、検査需要の回復を土台として、北米においてシーメンス社との協業による尿分野が伸長し、さらに直販エリアの業績が好調に推移するなど複合的なプラス要因により、大幅な増収を達成しました。こうした増収要因に加え、原価率改善による大幅な売上総利益の伸長、COVID-19の影響に伴う販管費の減少などもあり、営業利益も増益となりました。当期利益*も営業利益の増加や為替差損の改善が寄与し、大幅増益となりました。 

 今期は原材料価格や物流コストの高騰、地政学的リスクの高まりなど、外部環境の変化が大きかったものの、当社業績への影響は軽微であり、売上高は前年同期比19.2%増、営業利益は同34.8%増、当期利益は同38.2%増となりました。なお、前年同期の為替レートを適用した場合、売上高は前年同期比12.2%増、営業利益は同16.4%増となります。
  事業別では、ダイアグノスティクス事業において、ヘマトロジー分野*を中心とした主要分野の試薬売上が大幅に伸長し、全分野で増収を達成しました。免疫分野は中国において試薬18項目を新たに発売し、累計37項目を上市したほか、株式会社カイノスとの資本業務提携により、グローバル市場に向けた試薬のラインアップを拡充していきます。 また、メディカルロボット事業では、累計18台を導入し、売上高は前年同期比67.1%増となりました。2021年10月には日本で手術支援ロボットシステムの婦人科・消化器科への適応申請を完了し、泌尿器以外の手術にも使用範囲の拡大を目指しています。
 
 配当につきましては、年初予想の1株年間74円(中間37円、期末37円)に対し、2円増配の年間76円(中間37円、期末39円)といたしました。これにより、連結配当性向は36.0%となります。今後も継続的な安定配当を目指してまいります。
2023年3月期の連結通期業績見通しにつきましては、売上高4,100億円、営業利益760億円、当期利益500億円を計画しています*。また、配当は4円増配の1株年間80円を予定しております。
 
 ステークホルダーの皆様には、今後ともより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
ヘマトロジー分野:血液中の赤血球や白血球などの数や種類、大きさを分析することにより、精密な検査が必要かどうかを判断するための検体検査分野。
当期利益:親会社の所有者に帰属するし当期利益。
想定為替レート:1USドル=120.0円、1ユーロ=130.0円、1中国元=18.0円で算出