論文

当院における乳癌センチネルリンパ節転移診断OSNA 法の使用経験

医療関係者向けコンテンツとなります。

著者

荒木 剛※1, 足立 絵里加※1, 上垣 真由子※1, 吉田 さおり※1, 長崎 雅幸※1, 柴田 宏※1, 石川 典由※2,
荒木 亜寿香※2, 原田 祐治※3, 板倉 正幸※4, 丸山 理留敬※2

  1. ※1島根大学医学部附属病院 検査部
  2. ※2島根大学医学部 医学科 器官病理学
  3. ※3島根大学医学部附属病院 病理部
  4. ※4島根大学医学部附属病院 乳腺外科

Summary

乳癌センチネルリンパ節転移検索法であるOne Step Nucleic acid Amplification ( OSNA ) 法は,乳癌センチネルリンパ節転移の有無を遺伝子増幅法により検出する方法で,リンパ節の可溶化から遺伝子増幅までを一工程で行うことができる.乳癌においてセンチネルリンパ節への転移の有無を知ることは,不必要な腋窩リンパ節郭清によるリンパ浮腫や神経障害などの合併症を減らすことにつながる.

今回,乳癌手術中に提出されたセンチネルリンパ節108 個 ( 37 症例 ) についてOSNA 法と病理組織学的診断結果との比較を行った.一致率は,術中迅速組織診94.4%,永久標本組織診93.5%と良好な結果が得られた.また,感度・特異度においても良好であった.不一致は8 検体認めたが,転移部位の局在による不一致が否定できないことを考慮するとOSNA 法と病理組織学的診断は極めて高い一致率を示すと考えられる.この比較によりOSNA 法の臨床的運用は有用であることが確認された.

Key Words

OSNA法, 乳癌センチネルリンパ節

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