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長野県に機器生産子会社の新工場を竣工、出荷開始

~グローバルへの安定供給と生産性向上を実現するグループ機器生産体制の強化~

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:浅野 薫)は、グループの基幹工場の一つであり、検体検査用の搬送システム※1をはじめ、臨床検査室のワークフローの効率化・自動化に欠かせない機器製品の設計・生産を担うシスメックスRA株式会社(本社:長野県塩尻市)の事業所移転・拡張が完了し、2025年6月より製品出荷を開始することをお知らせします。

 近年、先進国などでは、医療費抑制を背景とした臨床検査室運営のさらなる効率化が課題となっています。シスメックスRAは、検体検査用の搬送システム製品等の設計から生産までを一貫して担うグループの基幹工場の一つです。これらの製品は、臨床検査室における測定の前処理・後処理工程や、検査機器間の検体搬送などを自動化・迅速化することで、検査業務のワークフロー効率化に貢献しています。

 新工場では、多様化する検査の効率化ニーズにお応えするため、混流生産ラインの拡大導入により、多品種生産への対応力を強化しました。また、AMR(自律走行搬送ロボット)や立体自動倉庫などの新たな生産技術の導入により、工場内物流の自動化を図りました。これら生産効率の向上と生産エリアの拡張により、生産能力を従来の2倍に拡大しました。
 さらに、シスメックスグループ共通の生産プロセスやITシステムの拡大導入と、自動倉庫を活かした原材料在庫の積み増しにより、グループ他工場での有事発生時においても、速やかなバックアップを可能とするBCP機能も強化しました。加えて、環境への配慮も徹底し、新工場は「ZEB※2」認証を取得しています。
 また新工場のオフィスエリアでは、活発なコミュニケーションを可能とするオープン空間、集中して仕事のできる個別エリア、各種ITインフラの整備などにより、働き方の多様性への対応と業務の質向上を図ります。

 シスメックスは、これらのグループ機器生産体制の強化を通じて、世界中の医療機関へ、高品質・高付加価値製品の中長期的な安定供給を実現し、臨床検査室の生産性向上に貢献します。
【新工場の外観】

【新工場の概要】

   所在地:
長野県塩尻市広丘野村3034番地
   敷地面積: 14,960㎡
   構造:
鉄骨造り 地上3階建て(耐震構造震度6強レベル)
   投資総額: 約47億円
   生産品目: 検体検査機器及び周辺装置等
【参考】
  2023年12月4日リリース『臨床検査のトータルソリューションを支える機器生産機能を強化』
https://www.sysmex.co.jp/news/2023/pdf/231204.pdf
【注釈】
※1 搬送システム:
 
多様な検査運用を可能とするために、検査機器同士を接続して、機器間で検体を自動搬送するためのもの。これら搬送システムや周辺機器により、従来は手作業で行っていた業務の自動化や、多様な検査工程に応じた検体の自動並べ替えにより、検査業務の効率化・省力化を図ることができる。
 
※2 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(Net Zero Energy Building:ZEB):
  高効率な設備システムの導入などにより、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化(省エネ)を実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより(創エネ)、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物のこと。
 

シスメックス株式会社について

シスメックスは、グループ企業理念「Sysmex Way」において「ヘルスケアの進化をデザインする。」をミッションに掲げています。1968年の創立以来、血液や尿などを採取して調べる検体検査分野を中心として事業を展開し、現在は190以上の国や地域で、人々の健康を支えています。長期ビジョン「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」のもと、一人ひとりの生涯にわたるヘルスケアの旅路「ヘルスケアジャーニー」がより良いものになるよう、検体検査領域でのさらなるイノベーション創出に加え、新たな領域にも挑戦しています。シスメックスは、独自のテクノロジーとソリューション、さらにはさまざまなパートナーとの協創を通じて新たな価値を提供し、健康で長生きしたいという人々の普遍的な願いに寄り添います。シスメックスの詳細については、www.sysmex.co.jpをご覧ください。
※「ヘルスケアジャーニー」はシスメックス株式会社の登録商標です。

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    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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