プレスリリース
シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:浅野 薫)は、「OncoGuide™ NCCオンコパネル システム」(以下「本システム」)が、大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 将之、以下「大鵬薬品」)が開発した「がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子※1陽性の治癒切除不能な胆道がん」への治療薬フチバチニブ※2の胆道がん※3患者さんへの適応を調べるコンパニオン診断として、日本における保険適用を受けたことをお知らせします。2023年9月より、シスメックスの子会社である株式会社理研ジェネシス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:岩壁 賢治、以下「理研ジェネシス」)が、今回の保険適用に対応したアッセイサービスを開始する予定です。
一般的名称 |
・遺伝子変異解析セット(がんゲノムプロファイリング検査用)
・体細胞遺伝子変異解析セット(抗悪性腫瘍薬適応判定用)
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販売名 | OncoGuide™ NCCオンコパネル システム | |
医療機器製造販売承認番号 | 23000BZX00398000 | |
使用目的又は効果 |
・本品は、固形がん患者を対象とした腫瘍組織の包括的なゲノムプロファイルを取得する。
・本品は、フチバチニブの胆道癌患者への適応判定の補助を⽬的として、FGFR2 融合遺伝⼦を検出する。
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保険収載内容 | D006-19 がんゲノムプロファイリング検査 44,000点 D004-2(4)悪性腫瘍組織検査:胆道癌におけるFGFR2融合遺伝子検査 5,000点 |
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製造販売元 | シスメックス株式会社 | |
対象市場 | 日本 |
2018年12月25日リリース『がんゲノムプロファイリング検査用「OncoGuide™ NCCオンコパネル システム」の製造販売承認を取得』 https://www.sysmex.co.jp/news/2018/181225.html |
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2019年5月31日リリース『がんゲノムプロファイリング検査用「OncoGuide™ NCCオンコパネル システム」が保険適用』 https://www.sysmex.co.jp/news/2019/190531.html |
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2021年2月8日リリース『がんゲノムプロファイリング検査用「OncoGuide™ NCCオンコパネル システム」の一部変更承認を取得~MSH6、PMS2など新規10遺伝子の変異やNTRK3遺伝子の融合、マイクロサテライト不安定性の検出が可能に~』
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2023年3月15日リリース『OncoGuide™ NCCオンコパネル システムが胆道がんにおけるフチバチニブのコンパニオン診断として一部変更承認を取得』
https://www.sysmex.co.jp/news/2023/230315.html |
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2023年8月30日 大鵬薬品工業株式会社リリース『FGFR阻害剤「リトゴビ®錠4mg」新発売のお知らせ』
*リトゴビ®は大鵬薬品工業株式会社の登録商標です。
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2023年8月30日 株式会社理研ジェネシスリリース『「OncoGuide™ NCCオンコパネル システム」の進行胆道がんの治療薬フチバチニブのコンパニオン診断としての保険適用に対応したアッセイサービス開始のお知らせ』
https://www.rikengenesis.jp/dcms_media/other/20230830_RG_PressRelease01.pdf |
※1 | FGFR2融合遺伝子: FGFR(fibroblast growth factor receptor)はFGFR1-4の4種類が同定されており、細胞の成長や増殖に関わる線維芽細胞増殖因子受容体と呼ばれるタンパク質である。FGFR遺伝子異常には、融合、変異、増幅などがあり、これら遺伝子異常により機能が活性化されると、がん細胞の増殖、生存、遊走、腫瘍血管新生、薬剤耐性などに結び付くと考えられている。 日本において胆道がんの一種である切除不能な胆管がんの患者さんを対象とした研究では、FGFR2遺伝子再構成の陽性率は、肝内胆管がんで7.4%、肝外胆管がん(肝門部領域胆管がん)で3.6%との報告がある。[出典:Maruki Y, et al. Molecular detection and clinicopathological characteristics of advanced/recurrent biliary tract carcinomas harboring the FGFR2 rearrangements: a prospective observational study (PRELUDE Study), J Gastorenterol. 2021 Mar;56(3): 250-260] |
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※2 | フチバチニブ: 大鵬薬品が創製した新規経口抗がん剤で、遺伝子異常を持つ線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)と呼ばれるタンパク質の働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を抑制する。2022年9月には、米国において「前治療歴を有するFGFR2融合遺伝子またはその他の再構成を伴う切除不能な局所進行または転移性肝内胆管がん」の適応での迅速承認、2023年7月には、欧州において「全身療法後に進行したFGFR2融合または再構成を伴う局所進行または転移性の胆管がん」の適応で条件付き販売承認を取得している。 |
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※3 |
胆道がん:
胆道に発生するがんの総称で、発生部位により、胆管がん(肝臓内の胆管に発生する肝内胆管がんを含む)、胆のうがん、乳頭部がんに分類される。 |
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※4 |
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)、全国がん罹患データ(2016年~2018年)および「院内がん登録全国集計」2020 全国集計 結果詳細(腫瘍情報)を元に算出。
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※5 | 国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」によると、2014-15年診断例における5年生存率(ネット・サバイバル)は、肝内胆管がんで21.1%、胆のうがんで27.2%である。 |
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※6 |
がんゲノムプロファイリング検査:
進行胆道がんを含む固形がんを解析対象とした腫瘍組織の包括的ながんゲノムプロファイルを取得することで、患者さんのがん固有の遺伝子異常を解析し、診断や効果が期待される抗がん剤の選定など治療方針の決定に有用な情報を提供する検査。 |
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※7 | 「ヘルスケアジャーニー」とは、シスメックスが提唱する概念であり、人が一生の中(ライフステージ)で、自身のヘルスケアについて経験する各種イベントと、医療機関などを含む対応のプロセスを「旅路」として捉えるもの。シスメックスは、一人ひとりのヘルスケアジャーニーがより良いものになるよう、さまざまな協創を通じて新たな価値を提供し、社会にとって不可欠な存在として成長していくことを目指しています。 |