サプライヤー行動規範
シスメックス株式会社は、グループ企業理念「Sysmex Way」及び「Shared Values」のもと、いのちと健康に向き合う医療の現場に貢献する製品・サービスを提供しています。私たちは、事業活動のあらゆる場面において、人権の尊重、品質の確保、環境保全を重要な責任と捉え、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
「サプライヤー行動規範」(以下、「本行動規範」といいます。)は、国際人権章典(「世界人権宣言」と「国際人権規約」)、国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則および権利に関する宣言」、国連グローバルコンパクトの10原則を基盤に当社の独自の要求を加え作成しており、サプライヤーの皆様に遵守いただきたい基本的な考え方と行動の指針を示すものです。法令遵守はもちろんのこと、国際的な規範の尊重、公正な労働慣行、安全で安心な製品の提供、環境への配慮など、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを、サプライヤーの皆様とともに進めていくことを期待するものです。
私たちは、サプライヤーの皆様との信頼関係を大切にし、互いの企業価値を高め合うパートナーとして、共に成長し続けることを目指しています。
サプライヤーの皆様には、本行動規範の趣旨をご理解いただきますようお願い申し上げます。
尚、本行動規範は、社会情勢や法規制等を考慮し、定期的な見直しを行います。
2026年3月
シスメックス株式会社
I. 法令遵守と国際規範の尊重
事業を展開する国や地域の法令および規則を遵守し、国際行動規範を尊重して事業活動を行います。これには、人権、労働、環境、倫理などに関する関係法令や規制の理解と遵守が含まれ、第三国の法令が適用される場合にも注意を払います。
また、法令や規則の最新情報を定期的に確認し、社内に適用するための仕組みを構築するとともに、事業に必要な許可・認可・免許の取得や届出、品質基準、表示方法、書類交付、定期報告、取引記録の作成などの必要事項を遵守します。
さらに、適用される輸出入管理ルール、経済制裁、関税および貿易管理法令の遵守状況を確認する手順を定め、定期的に見直します。
これらの法規制遵守および国際行動規範の尊重は、自社のみならずサプライチェーン全体で徹底します。
II. 人権の尊重と労働
- 1強制労働
奴隷制、隷属制、強制労働、強要された囚人労働、人身売買を利用することなく、またそれらに加担する行為を行いません。
- 2児童労働
15歳未満、または義務教育を修了する年齢、もしくは国の雇用最低年齢に達していない者を雇用しません。また、18歳未満の若年労働者を雇用する場合は危険な労働へは従事させません。
- 3差別の禁止とハラスメント
性別、年齢、人種、宗教、社会的身分、疾病、障がい、性的指向、性自認などに関する差別や差別につながる行為を行いません。また、ハラスメントのない職場を作ります。
- 4結社の自由と団体交渉の権利
従業員の結社の自由・団体交渉の権利を尊重します。従業員組織または労働組合の組合員に不利益を与えたり、優遇を与えたりしません。
- 5賃金、労働時間と休暇
従業員には公正な賃金、手当、労働時間、休憩、休暇を提供し、労働基準法をはじめとする関係法令を遵守します。また、各国の適用される賃金、報酬、労働時間に関する法律を遵守します。
- 6従業員の安全衛生と健康管理
従業員に対し、労働安全衛生に関して適用される法令および国際基準に従って、安全で働きやすい労働環境を提供します。
III. 倫理
- 1腐敗および贈収賄の防止
公務員や顧客、取引先に対して、賄賂の提供や提示、不適切な接待や贈答の提供などの腐敗行為、またそのように見える行為をしません。取引先からの節度を越えた接待や贈答等の受取りを拒否します。
- 2公正な競争
競争を制限する目的の合意や協調行為を行わず、競争上機微な情報の交換も正当な範囲を超えて行いません。また、取引先に対しては、公正に対応し、市場での立場を利用した不合理な条件の押し付けなどの濫用行為を行いません。
- 3反社会勢力の排除
社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力・団体との関係を持ちません。反社会的勢力・団体との取引や資金提供、その他不当な要求等を拒絶します。
- 4利益相反
利益相反を特定し、回避し、管理するために合理的な注意を払います。
- 5知的財産の尊重
第三者の知的財産を尊重し、これを適切に取り扱います。
- 6輸出入管理
各国の輸出、輸入、関税、外国貿易規制を遵守します。各国の輸出管理法規制や経済制裁法令に従います。
- 7情報管理
自社および取引先、顧客の個人情報と機密情報の漏洩、改ざん、滅失、毀損を防止するための管理体制を構築し、漏洩防止に努めます。また、各国の個人情報保護法令を遵守し個人のプライバシーを適切に管理、保護します。
IV. 環境
- 1排水・排気・廃棄物の適切な管理と削減
環境汚染を最小限に抑え、人の健康と地域環境への影響を未然に防ぐため、排水・排気・廃棄物の発生源を把握し、適切に監視・制御します。大気汚染物質、水質汚染物質、有害な土壌変化物質、騒音などの環境負荷を削減します。廃棄物の分別・再利用・リサイクルを推奨し、排出削減と共に循環型社会の実現に貢献します。
- 2温室効果ガス(GHG)の排出削減
エネルギー効率の向上および温室効果ガス(GHG)排出の削減に継続的に取り組みます。 シスメックスが推進するGHG排出削減目標(例:SBTi目標など)に協力し、バリューチェーン全体での脱炭素化に貢献します。
- 3水の管理
使用する水の水源、利用状況、排出先を適切に把握し、水資源の効率的な利用と節水に努めます。 また、水質汚染の可能性がある場合は、汚染源を特定し、適切な管理・処理を行うことで、地域環境や人の健康への影響を未然に防ぎます。
- 4生物多様性
事業活動において生物多様性の保全と持続可能な利用に努めます。 違法伐採による森林資源の利用を禁止し、合法かつ持続可能な方法で調達された資源を優先的に使用します。 また、生態系への影響を最小限に抑えるため、事業活動が自然環境に与えるリスクを把握し、未然に防ぐための適切な管理を行います。
V. マネジメントシステム
- 1企業文化・コミットメント・説明責任
事業活動において社会的責任を果たすため、本行動規範に示された考え方への取り組み姿勢を明確にし、必要なリソースを確保することに努めます、また取引先にも同様の管理を求め、サプライチェーンの維持管理に努めていきます。
- 2リスク管理体制の構築
本行動規範の事項に関してリスクの特定・評価・管理の仕組みや、業務変更時の変更管理プロセスの導入に努めます。特に医療用途のシスメックス向け製品については、原材料調達や製品供給の継続が生命に直結する重要事項であると認識し、供給阻害リスクの検討と、安定した調達・供給を確保するための計画や体制の整備に取り組みます。
- 3トレーサビリティとサプライチェーン管理
合法的かつ持続可能な原材料調達を支援するため、原材料の供給元を追跡可能にする体制を含め、サプライチェーン全体に対するデューデリジェンス(適正評価)を実施する仕組みを整えるよう努めます。
- 4教育・訓練と能力向上
本行動規範に沿った対応ができるよう、社内関係者に対して必要な知識・技能・能力を習得させる教育・訓練プログラムを提供していきます。
- 5継続的改善
業務の質を高めるための目標を設定し、実行計画を遂行することで継続的な改善を行っていきます。内部・外部の評価、検査、マネジメントレビュー、ヒヤリ・ハットやインシデントの記録・報告などを通じて特定された課題に対しては、適切な是正措置を講じるよう努めます。
- 6苦情処理メカニズムの整備
社内外の利害関係者が安心してアクセスできる苦情処理制度の構築に努めます。この制度は、報復・脅迫・嫌がらせを受けることなく、職場における懸念事項、違法行為、または本行動規範への違反を報告できる環境を提供することを目指します。