社会
シスメックスは、大阪・関西万博において、ロボット工学の第一人者である大阪大学・石黒浩教授がプロデュースするシグネチャーパビリオン「いのちの未来」にシルバーパートナーとして協賛しています。「協賛企業には共に未来を描いてほしい」——そんな石黒教授の想いに共鳴し、シスメックスは50年後の社会といのちの在り方を描く共創活動に参加しました。社内で立ち上げたプロジェクトには、部門や職種、世代の違いを越え、約50名の社員が自ら手を挙げて集結。3年にわたる対話と試行錯誤の末に、未来の“いのち”を支える3つのプロダクトのアイデアが生まれました。
シスメックスでは、付加価値生産性と従業員エンゲージメントのバランスが取れた状態を目指しています。人的資本への投資効果の指標として、付加価値生産性と従業員エンゲージメントスコアを設定し、継続的にモニタリングしています。
2024年度のシスメックス株式会社の付加価値生産性※は、過去最高の15,042円/時間となり、人的資本の投下による効果が確認できています。また、人的資本ROI(営業利益÷人件費)も173.1%で過去最高の水準となりました。これらの成果は、従業員エンゲージメントが高い水準を保ち、従業員が新しい課題に積極的に取り組むことで達成されています。どちらか一方に偏ることなく、付加価値と従業員エンゲージメントが両立したバランスの良い組織風土の形成に向けたアクションプランが着実に実を結んでいます。
シスメックス株式会社では、有給休暇取得を推進する施策として、有給休暇取得推奨日の設定や半日有給休暇制度を導入しています。また、連続有給休暇を取得して旅行やレジャー、カルチャースクールの利用などを行った場合、福利厚生プログラム「カフェテリアプラン※」からの補助金支給など、さまざまな取り組みを行っています。
これらの取り組みにより、「子育てサポート企業」として、厚生労働省から次世代認定マーク(愛称「くるみん」※)を取得しています。さらに、2023年度には、「共働き・共育てを可能にする男女問わない両立支援」が特に優れた企業として、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として選定されました。
シスメックス株式会社では、男性の育児休業取得率向上のための施策を展開しています。これには「パパの育休ガイドブック」の配布や、男性従業員およびその上司を対象とした外部講師を招いたセミナーが含まれます。セミナーでは、男性の育児の現状や男性が子育てに関わる重要性、ワークライフバランス、子育てのポイントに加え、男性育児休業を取得するための上司の適切な支援などについて講演や意見交換が行われました。これらの取り組みにより、男性育児休暇取得率は2022年度62%、2023年度61%、2024年度77%となり、目標としていた60%を3年連続で達成しました。
HUP事業本部 Mbogo Ivan
妊娠期間中、男性は女性と比べて子どもとのつながりを感じる機会はあまりありません。子どもとの関係性を築く上で育児休業は大切な期間であると感じ、約2カ月間の休業を取得しました。
職場に育休取得の意向を伝えたとき、上司や同僚は育児への参加を大切な機会だと理解し、背中を押してくれるとともに、育児についてアドバイスもしてくれました。
育休を取得して良かったことは、パートナーが職場に復帰できたことです。また、育休中に育児や家事を十分に経験したため、現在はパートナーが出張や病気をしたときでも、安心して家庭のことを任せてもらえています。女性の大変さを理解し、リスペクトや感謝を感じられた点でも育休を取得して良かったです。
シスメックスでは、グループ会社でも働きやすい職場環境の実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。
EMEA地域の各社※1では、充実した職場環境や従業員満足度の高さなどから、「Great Place to Work※2」を受賞しています。シスメックスUKでは、従業員一人ひとりの健康に重点を置き、すべての従業員が前向きなワークライフバランスを確保できるよう、全マネージャーがウェルビーイングについての研修を修了しています。シスメックス サウスアフリカでは、人材方針にマタニティポリシーを組み入れ、有給で4カ月の産前産後休暇を保証するなど、仕事と育児の両立を支援する制度の拡充を図っています。また、シスメックス スペイン、シスメックス ポルトガルでは、El Mundo社による「最も働きがいのある企業100社」に選ばれています。
会社名 | 取り組み内容 |
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シスメックスRA |
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シスメックス アメリカ |
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シスメックス ヨーロッパ |
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シスメックス オランダ |
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シスメックス 上海 |
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シスメックス アジア・パシフィック |
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