ガバナンス

人権の尊重

人権の尊重に関する方針と取り組み

国連グローバル・コンパクトへの参加と 世界人権宣言、ILO 中核的労働基準の支持

 シスメックスでは、グローバルコンプライアンスコードに「8. 人権の尊重と安全・衛生の向上」を掲げ、全ての従業員の人権を尊重した企業経営、職場環境づくりに取り組んでいます。これは「すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利について平等である」ことを規定した世界人権宣言、仕事で守られるべき最低限の労働基準を定めたILO 中核的労働基準の趣旨に則ったものです。
 このような考えに実効性を持たせる狙いから、差別、ハラスメント(嫌がらせ)、強制労働・児童労働を禁止するために遵守すべきルール、行動のガイドラインについては、ゼロ・トレランスポリシーをもって明文化するとともに、さまざまな研修を通して従業員の啓発を行っています。2011年2月には国連グローバル・コンパクトに参加し、「人権・労働・環境・腐敗防止」に関する10原則への企業姿勢を明らかにしました。

人権リスクの特定(人権デュー・デリジェンス)

 シスメックスでは、グローバルコンプライアンスコード「8. 人権の尊重と安全・衛生の向上」に基づき、自社内にとどまらず、サプライチェーン全体の事業活動における人権への影響を特定し、負の影響を防止・緩和していく「人権デュー・デリジェンス」の取り組みが必要であると考えています。具体的には、取引先に対するCSR調査項目の中に「強制労働・児童労働の禁止」「男女・障がい者・人種等に対する差別の排除」などを盛り込み、シスメックスの活動が人権侵害に関与・加担することのないよう、人権への影響を事前に把握し、予防的に対処するしくみを整えています。またシスメックスでは「英国現代奴隷法」が発効したことを受け、シスメックス UKがホームページに声明文を公開するなど、同法に適正な対応をしています。

人権に関する相談・通報制度

 シスメックスでは、国内外で内部通報制度を設置し、差別・ハラスメントをはじめとする人権相談を受け付けています。寄せられた情報は適切に取り扱い、公益通報者保護法に基づき、相談・通報者が不利益を受けないよう保護するとともに事実確認を行い、コンプライアンス違反が認められた場合は、違反者への制裁処分に加え、是正措置と再発防止策を講じます。 

人権の尊重を理解するための教育・啓発

人権侵害防止に向けた教育を実施

 シスメックスは、ハラスメント(嫌がらせ)の防止や、労働に関する正しい知識の浸透などを目的とする教育を実施し、人権侵害の防止に努めています。
 2020年度はグループ全従業員を対象としたグローバルコンプライアンス研修にて「ハラスメント」に関してeラーニングを実施した他、継続して一部の国内グループ会社も含めた新任役職者向け研修で、LGBTQを含むハラスメント、労務管理に関する研修を約170名に行った他、新入社員、中途採用者に対しても研修を実施しました。 
  • レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング・クィアの頭文字を取った性的マイノリティの総称

労働組合結成の自由と団体交渉の権利の尊重

国連グローバル・コンパクトへの参加と ILO 中核的労働基準の支持

 シスメックスでは、国連グローバル・コンパクトへの参加とILO 中核的労働基準の支持に基づき、組合結成や団体交渉といった従業員の権利を尊重しています。
 シスメックス株式会社の労働組合であるシスメックスユニオンには役職者や一部の管理職を除いた全従業員が加入し、その割合は61%です(2020年度)。中国の済南シスメックス、シスメックス ベトナム、ハイフェンバイオメッドなど海外のグループ会社でも組合を結成しています。 

労使の対話

グループ各社で労使の対話を実施

 シスメックス株式会社では、毎年シスメックスユニオンとの団体交渉を実施しています。2020年度には定例の労使協議会に加え、適宜労使間協議を行い、労働時間の適正化・業務効率化による生産性の向上や、多様化する従業員の労働環境および人事制度、コロナ禍における環境変化への対応や健康経営の推進などについて議論しました。
 このような対話は各社でも実施しており、シスメックCNAでは各部門の代表者で構成される社員会を結成し、職場環境や労務時間管理、有給休暇の取得状況などについて四半期ごとに労使協議の場を設けています。