ストーリー

スプツニ子!×家次恒 特別対談|誰もが自分らしく、安心してチャレンジできる企業風土がイノベーションを創出する

~多様性を尊重し、サステナブル企業として成長し続ける~

シスメックスでは、多様な人材が働きやすい環境を整備し受容する「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」を推進しています。
本ストーリーでは、アーティスト・大学准教授・起業家として、ボーダーレスに活躍を続けるスプツニ子!さんと、当社 代表取締役会長 グループCEO 家次 恒との特別対談で語られたシスメックスのイノベーションを創出するダイバーシティマネジメントの考え方や想いについて、ご紹介します。



今やダイバーシティ&インクルージョンは、重要な経営戦略の一つとして語られ、近年ではエクイティ(公平性)という概念が加わり、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」へと変遷しています。
シスメックスにおいて「人材」は、持続的な成長を支える重要な経営資源の一つであり、シスメックスの強みの源泉です。多様な人材が働きやすい環境を整備し受容する「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」を目指した取り組みを推進しています。世界190以上の国や地域にまたがる事業を支えるため世界中から多様な人材が集うシスメックス。従業員が、心身ともに充実した人生を歩むために、2020年に「シスメックス健康経営宣言」を策定し、グローバルベースでさまざまな施策を展開しています。その取り組みの一つとして、多様性を強みに生かせる組織づくりの実現を支援するサービス「Cradle(クレードル)」を2022年度に導入しました。Cradle代表のスプツニ子!さんをゲストにお迎えし、グループCEOである家次が、シスメックスのイノベーションを創出するダイバーシティマネジメントの考え方や想いについて語ります。

多様性の融合は、企業の競争優位性を高める

スプツニ子!:   シスメックスは、従業員の外国籍比率が高く、クライアントもほとんどが海外という状況を鑑みると、まさにグローバルカンパニーですね。

家次:   当社は、検査ニーズの高まりや事業分野の拡大に伴い、海外売上高比率が高まっており、直近では85%が海外の売上です。お客さまへ確かな品質ときめ細やかなサポートにより、安心をお届けするため、世界各地に販売・サービス拠点を設けています。また、研究開発拠点も日本のみならず欧州や米州、アジア・パシフィックにも設け、多様な価値観やバックグラウンドを持つ従業員が、世界中の人々の健康に貢献しています。今いるコーポレートR&D拠点(対談場所)では、例えばバイオ系技術者は女性比率が非常に高いです。また、海外採用にも力を入れており、インドや中国、ドイツ、シンガポールなど、世界各国から毎年入社しています。

スプツニ子!:   なるほど。多様性とすごく近い状態にありますね。シスメックスでは、オープンイノベーションの推進や多様な分野と融合しながら創り上げる、という意味で、“多様性”を重視するのでしょうか。

家次:   そうですね、多様性をいかに融合させるかが大事です。不確実な時代において、さまざまな個性や強みを融合させることで、加速度的な成長を可能とし、企業の競争優位性を高めます。さまざまな文化や信条、価値観、経歴を持つ人材が融合するのは容易ではなく、他者理解が非常に大事なことであり、ダイバーシティの根幹だと私は考えます。

スプツニ子!   そうですね。相手のカルチャーなどを理解するのは重要なことですね。近い将来、言語の壁がなくなり、今以上に外国人とミックスして、一緒にイノベーションを生み出す環境が求められるでしょうね。
 

イノベーション創出のカギとなる、ダイバーシティマネジメントとは

スプツニ子!:   スマートフォンが、私たちの働き方や生活を大きく変えたように、今後はAIなどの技術革新によって、シスメックスの事業環境も変わっていくと思います。家次さんは、ダイバーシティマネジメントについて、どのようなお考えをお持ちですか。

家次:   変化がある時は、成長の機会でもあり、スピード感を持って変革を進める必要があります。リーダーは、時代の潮流を読み、常に高い目標を掲げリーダーシップを発揮することが求められます。また、グローバルで戦うには、自身の強みを磨き上げ、足りない部分は他者とコラボレーションすることで、新しい価値を創出できると考えます。さまざまな情報を取捨選択し、自ら考え抜き、ビジョンを示すことが、大事です。
 
スプツニ子!:   なるほど。ScienceやTech業界の動向を見据え、今後の変化を予測し、自分たちがどうするのかを考え抜ける人。そして、そのビジョンを強力に推進していくリーダー像、ということですね。
 
家次:   はい。日本では、弱みを克服することに重点が置かれてきましたが、今のグローバル競争時代には適していない。弱みは誰かがカバーし、それぞれが個性や強みを発揮していくことが必要です。オープンイノベーションも企業経営も同様にダイバーシティの推進が不可欠と考えます。
 
スプツニ子!   強みを伸ばし融合することが、イノベーションにつながるという点は、私自身の経験からもそのように感じています。
 
家次:   多様な人材が一体感を持ち、安心して能力を発揮できる企業文化を醸成することが、結果として、人々や社会により確かな安心をお届けし、社会価値と経済価値を創出するサステナブル企業として成長し続けることにつながると確信しています。
 



シスメックスでは、世界190以上の国や地域にまたがる事業を支えるため、各地域の市場に精通した多様な人材を確保するとともに、さまざまな文化や信条、価値観、経歴を持つ人材が、互いを尊重し、その能力を最大限に発揮できる職場環境の整備を継続的に実施しています。

PROFILE


MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボ助教授、東京大学大学院特任准教授を経て、現在、東京藝術大学美術学部デザイン科准教授。2019年よりTEDフェロー、2017年より世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー」選出。第11回「ロレアル‐ユネスコ女性科学者 日本特別賞」、「Vogue Woman of the Year」、日本版ニューズウィーク「世界が尊敬する日本人100」 選出等受賞。2019年、株式会社Cradleを設立、代表取締役社長就任。

 


京都大学経済学部卒業後、株式会社三和銀行(現 株式会社三菱UFJ銀行)入行。1986年に東亞医用電子株式会社(現 シスメックス株式会社)へ入社し、取締役就任。その後、常務、専務を経て、1996年に代表取締役社長就任、2013年に会長兼社長就任。2016年に、Forbes Japan「日本を動かす経営者BEST 5位」、「世界で最もイノベーティブな企業 日本部門 2位」選出。2022年に「旭日重光章」を受章。2023年、シスメックス株式会社 代表取締役会長 グループCEO就任。

 

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