用語集

は行

■POC検査
患者さんのそばで行う臨床検査で、主にクリニック・外来・ICU・手術室などで有効に機能している。Near Patient Testing、Bedside Testingなどと同意語として使用される場合もある。
■微侵襲血糖自己測定技術
血液ではなく組織液を採取しその中のグルコース量を測定する技術。この方法により患者さんに苦痛や負担をほとんど与えることなく、測定が可能となる。
■病診連携
病院とかかりつけ医(診療所)が患者の病状に応じて、より適切な医療を効率的に提供していくために、役割や機能を分担しながらお互いに協力して治療にあたる体制のことをいう。
■分子診断法
ある疾患の原因あるいはその特徴を決定する分子を測定することによる診断法。DNAチップにより選択された機能未知の分子を用いて診断する場合も、広義に分子診断法とされている。このような分子診断法により、EBM(Evidence Based Medicine)として、薬剤感受性診断法に基づく抗癌剤選択などの実現が期待されている。
■ヘルスケアテスティング(事業領域)
病院の検査室での検査やPOC検査に、在宅で行う検査や予防のための検査を含めたヘルスケア全体における検査を総称した言葉。
■保険点数
検体検査実施料のことで、実際の検査など医療行為に対して医療保険から医療機関に支払われる費用。
■ポストゲノム
遺伝子の中から役立つものを探しだしてその機能を明確にし、さらに個人差を生む原因となる塩基配列の違いを解明すること。ポストゲノム研究が進むことで、個人の塩基配列の違いによる「テーラーメード治療」など、医療技術の進歩が期待できる。

ま行

■無侵襲ヘモグロビン測定技術
採血することなく血液中のヘモグロビン濃度を測定できるこの技術は、測定される人の負担軽減を実現。現在、スポーツ医学の分野で高く評価されており、今後は、児童や妊産婦の検診などへの展開にも期待が寄せられている。
■免疫血清検査
肝炎ウィルスの有無やがんなどに特異的に出現するタンパク質の有無を調べる検査。
■モノクロナール抗体
抗体とは、人間の体にはウィルスや細菌など外来の異物が入ってきた時には、抵抗して体を防御しようとする「免疫」機能の中心的な役割を担っている物質を指す。
モノクローナル抗体とは、単一クローン由来のハイブリドーマによって人工的に産生される抗体で、がんの診断や病原菌、食中毒菌の検出等、医療や食品衛生の分野で広く利用されている。

や行

ら行

■リスク診断
自分が将来どのような病気にかかる可能性があるのかを調べる検査。
■粒子計測技術
数ミクロンの血球や工業粒子の大きさ・数を瞬時に測定する技術。シスメックスでは、この技術を用いて、検査装置の開発および工業用検査装置の商品開発を行っている。
■臨床検査
定期検診や体の調子が悪いときに、病院で体内の健康情報を調べる検査。「臨床検査」には、体内から血液や尿、細胞などを取り出して調べる「検体検査」と、レントゲンや心電図、脳波など、体を直接調べる「生体検査」がある。
■臨床検査情報システム LIS(Laboratory Information System)
病院などの医療施設における検査業務全般を扱う情報システムの総称で、検査の受付から報告、データ管理などの検査フローをサポートするシステム。
■臨床試験
患者さんから採取した血液や組織などの臨床検体を用いて、検査方法の性能を評価することで、製造販売承認のための治験とは異なる。
■臨床的有用性確立
新しい検査方法により、効率が向上するかあるいは精度が向上するかという観点での評価を指す。

わ行

《参考資料》
・三省堂「オンライン版大辞林」
   大辞林より引用した語については、見出し語の横に(*)を表示しております。
・国際協力機構(JICA)発行のパンフレットから引用した語については、見出し語の横に(**)を表示しております。