Sysmex Journal Web

2008年Vol.9 No.2

論文

自動血球計数装置pocH-100iV とKX-21NV を用いたマウス血球計測に関する基礎的検討

著者

鷲山 幸信*1, 大波加 真弘*2, 天野 良平*1

*1 金沢大学大学院 医学系研究科 保健学専攻
*2 金沢大学 医学部 保健学科

Summary

シスメックス社製動物用自動血球計数装置 pocH-100iV とKX-21NV を用いてマウスの血球計測を行った. 正常ICR 系雄性マウス約4 ~ 10 週齢 ( 体重24.6 ~ 46.0g ) の血液を試料として用い,一般血球算定8項目に関する同時再現性試験,希釈直線性試験,相関試験を行った. また各装置を使用した際に吸引される血液量を測定した. 両装置の同時再現性試験は良好であった. さらに希釈直線性試験では希釈の影響を受けやすいWBC,RBC,HGB,HCT,PLT の5項目に対して許容範囲であった. 両装置に対する相関試験ではWBC,RBC,HGB,HCT,PLT の5項目において相関係数が0.98 以上の高い相関性を示した. 正味の吸引血液量はpocH-100iV が平均17.5μL であるのに対して,KX-21NV の全血モードでは平均59.8μL,希釈血モードでは約7.9μL が吸引使用された. これらの結果から,pocH-100iV とKX-21NV 両装置はマウスの血球計測に対しても精度が高く信頼性の高い装置であることがわかり,少量採血で血球数の経時的変化を計数する場合などにも有用であると考えられる.

Key Words

自動血球計数装置 pocH-100iV, 自動血球計数装置 KX-21NV, マウス, 血球計測