Sysmex Journal Web

2008年Vol.9 No.1

論文

全自動血液凝固測定装置CS-2100i の基礎性能評価

著者

中岡 友美, 前田 理恵子, 金田 修, 山下 和也, 鳩宿 敏彦

株式会社ファルコバイオシステムズ総合研究所 血液検査係

Summary

シスメックス株式会社より発売された全自動血液凝固測定装置CS-2100i ( 以下,CS-2100i  ) は,凝固法項目と比色法項目において同じ検出チャネルを使用し,それぞれのオーダーで検出部が特定されないことで処理能力を高めている. また,乳び検体や低フィブリノゲン検体などにおいても,測定原理に多波長同時測光によるマルチウェーブ検出方式を使用し,解析時に有利な波長を自動的に選択することで,従来の機器では測定が難しかった検体を測定可能とする波長切替機能を搭載した血液凝固測定装置である.

今回,血液凝固測定装置の新規導入においてCS-2100i の検討機会を得たので,CS-2100i の標準試薬( メーカー推奨 ) および当施設で使用している試薬 ( 現行試薬 ) での基礎性能評価の成績を報告する.

標準試薬,現行試薬共に同時再現性,日差再現性は良好であった. また直線性,測定可能限界値も日常業務においては問題のない性能であった. 現行機器である全自動血液凝固測定装置CA-7000 ( 以下,CA-7000 ; シスメックス社 ) との相関はすべての項目において良好であったが,APTT では試薬の違いにより若干の差を認める結果となった.

CS-2100i はCA-7000 での問題点を解消し,さらに操作性にも優れていることから日常検査業務に適した有用な装置であると考えられた.

Key Words

全自動血液凝固測定装置, CS-2100i , マルチウェーブ検出方式