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2006年Vol.7 No.3
製品紹介大月 宏之, 白上 篤
シスメックス株式会社 学術情報部 精度管理課
近年,臨床検査の国際標準化の中で,測定値の信頼性を示す方法として,測定結果のトレーサビリティと測定の不確かさを検証することが要求されはじめている. その背景には,2005年に ISO 15189 ( 臨床検査室-質と能力に関する特定要求事項 ) による臨床検査室の認定制度が導入され,トレーサビリティと不確かさの概念が臨床化学分野を中心に加速的に普及してきたことがある.
血液検査においても,日常検査の信頼性を維持する上で,従来の分析前後を含めた精度保証のプロセスに加えて,検査機器のトレーサビリティと不確かさの検証プロセスを新たに組み合わせることにより,国際標準化の要求に応じた質の高い検査結果を得ることが可能となる. また,これらのプロセスは,メーカーと検査室の共同作業の中で実現が可能となる.
本稿では,当社血液分析装置を対象とした校正サービス「SCSパック」の概要について,その活用例も交え紹介する.
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