Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです
2004年Vol.5 No.1
論文小沼 杏坪
医療法人せのがわKONUMA記念広島薬物依存研究所
筆者は従来から薬物依存症を専門的に治療している精神科病院においては,「 薬物使用のコントロール喪失 」を特徴とする薬物依存症の断薬継続支援のため,さらに治療環境をドラッグ・フリーに保つために,外来受診のたび毎に自己尿を提出して尿中薬物の検査を行う「 条件契約療法 」を推奨してきた.
この度,「 条件契約療法 」を,覚せい剤事犯者に対する<刑事司法手続きから治療教育へのダイバージョン( diversion,転換 )>,あるいは<日本版ドラッグ・コート>に対しても,適用できるヒントを与えてくれる事例に遭遇したので,事例を紹介すると共に,ダイバージョンの必要性を主張する。さらに精神科臨床における尿中薬物検出の意義・有用性についても,整理することにする.
条件契約療法, 尿中薬物の検出, 覚せい剤事犯者, ダイバージョン・プログラム, 日本版ドラッグ・コート
このコンテンツは、日本国内の医療関係者(医師・看護師・検査技師・栄養士・薬剤師など)の方に当社商品に関する情報を提供することを目的としています。
日本国外の医療関係者および一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。
あなたは医療関係者ですか?