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2011年Vol.34 Suppl.2
論文阿部 智行*1, 小林 沙耶香*1, 尾崎 綾乃*1, 小松 千津*1, 上田 正*1, 小倉 克巳*1, 杉浦 哲朗*2
*1 高知大学医学部附属病院 検査部
*2 高知大学医学部附属病院 病態情報診断学講座
シスメックス社が新たに開発した多項目自動血球分析装置XN-2000 ( 以下,XN-2000 ) の基礎的検討を行った.XNシリーズは,XE-2100 など同社の装置と比較し,所要検体量の少量化や小型化ならびにユニット化などの改善が図られている.さらに,複数台構成となるXN-2000 は,日常検査において必須となる自動再検機能を有し,有用性の高い多項目自動血球分析装置であると思われる.従来装置XE-2100 を比較対象として装置単体性能を評価し,同時再現性では,CBC 項目 ( n=15 ) のCV 中央値が1.5%以下,および希釈直線性においてWBC 2408.1 × 102 /μL,RBC 747 × 104 /μL,HGB 23.6g/dL,PLT 103.6 × 104 /μL までの直線性が得られるなど,良好な結果を得た.相関性においても,CBC 項目では相関係数 r=0.970 ~ 0.995 と良好な相関を示した.同時にサンプルの安定性や,臨床参考範囲についても確認した.
XN-2000, XN-1000, 多項目自動血球分析装置, 臨床参考範囲, 同時再現性, 希釈直線性
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