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2022年Vol.23 No.2
論文山本 剛史,鈴木 妙子
医療法人弘遠会 すずかけグループ すずかけセントラル病院 診療技術部 臨床検査科
施設で使用する甲状腺関連項目の基準範囲取得を目的に,健診検体を用いて評価した。全自動免疫測定装置HISCLTM-5000 (シスメックス株式会社) を用いて,健診検体284検体のTSH,FT3,FT4を測定し,全284検体およびTSH 試薬添付文書の基準範囲内である267検体について,それぞれ95%の範囲を求めた基準範囲を算出した。TSHに関しては,従来の測定値とTSH-IFCC換算値を用いて各基準範囲を算出した。
各条件で算出された基準範囲は,従来の添付文書の範囲と大きくは異なっていなかったが,条件によっては,項目ごとに範囲が広くなる,あるいは狭くなる結果となった。
各検査項目の基準範囲は,母集団の特性や基準個体の設定方法によって異なるため,各施設で採用する基準範囲に関しては,採用する基準範囲の母集団の性質や算出方法をよく理解して運用する必要があると考えられた。
HISCL,TSH,FT3,FT4,基準範囲
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