Sysmex Journal Web

2021年Vol.22 No.2

論文

全自動血液凝固測定装置CS-5100 におけるレボヘム™ AT,レボヘム™ プロテインC,レボヘム™ プラスミノゲン,レボヘム™ α2-アンチプラスミンの基礎性能評価

著者

徳 雅幸*1, 竹尾 映美*1, 前田 育宏*1, 上田 香織*2, 大谷 春華*3, 坂寄 輔*4, 日高 洋*5

*1 大阪大学医学部附属病院 医療技術部
*2 シスメックス株式会社 大阪支店
*3 シスメックス株式会社 診断薬エンジニアリング本部
*4 シスメックス株式会社 臨床戦略本部
*5 大阪大学医学部附属病院 臨床検査部

Summary

合成基質法の血液検査用アンチトロンビンⅢキット レボヘムTM AT (シスメックス株式会社:以下,レボヘムAT,シスメックス),血液検査用プロテインC キット レボヘムTMプロテインC (シスメックス:以下,レボヘム プロテインC),プラスミノーゲンキット レボヘムTM プラスミノゲン (シスメックス:以下,レボヘム プラスミノゲン),アルファ- アンチプラスミンキット レボヘムTM α2-アンチプラスミン (シスメックス:以下,レボヘム α2-アンチプラスミン) の基礎評価を行った。同時再現性の変動係数 (以下,CV) は正常域で2%以下,異常域で3%以下と良好であった。日差再現性のCV は正常域で2%以下,異常域で3%以下と良好であった。オンボード安定性は,対照試薬よりも安定性が長い結果となった。干渉物質への影響は,溶血ヘモグロビン,ビリルビン,乳びで測定値に影響しないことを確認した。希釈直線性は,レボヘム AT で160%まで,レボヘム プロテインC で180%まで,レボヘム プラスミノゲンで140%まで,レボヘム α2-アンチプラスミンで160%まで良好な直線性を確認した。対照試薬との相関性は,相関係数0.99以上と良好であった。
今回評価した試薬は良好な基礎性能を有していた。オンボード安定性が長く,既存製品の課題をユーザビリティの観点で解決している製品群であり,日常検査に有用であると考えられた。

Key Words

凝固線溶系マーカー, 合成基質法, CS-5100