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2019年Vol.20 No.2

論文

全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000における尿中赤血球形態確認方法としてのUD-10の有用性検証

著者

阿部 優香, 野手 健司, 後藤 浩実

社会福祉法人 北海道社会事業協会 帯広病院 臨床検査科

Summary

全自動尿中有形成分分析装置UF-5000( シスメックス株式会社;以下,UF-5000 ) は血尿検体に対して研究用情報として,赤血球形態情報 ( RBC-Info, Dysmorphic? Isomorphic? Mixed?) を表示している. ここでMixed?に分類された場合,その赤血球形態確認方法として全自動尿中有形成分撮像ユニットUD-10 ( シスメックス;以下,UD-10 ) を組み合わせることによりその赤血球形態が糸球体型赤血球,非糸球体型赤血球に分類可能であるか否かを検討した.
検討の結果,一部の検体についてはUF-5000 と UD-10 を併用することにより,フローサイトメトリーによる結果と撮像画像,両方の結果をふまえた判定が可能になると考える.
必要に応じて鏡検を行うなどの運用条件を設定しUF-5000 とUD-10を併用することで迅速かつ効率的な結果報告に繋がると考えた.

Key Words

血尿,非糸球体型赤血球,糸球体型赤血球,UF-5000,UD-10