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2000年Vol.1 No.2
論文シスメックス株式会社 開発本部 試薬系グループ
当社の自動血液分析装置の歴史は, 静電容量式検出器と希釈液を用いた赤血球の計数に始まり, 細胞溶解試薬の開発による白血球計数, 白血球の2,3分類の実現, RF/DC方式の開発による白血球5分類の実現, 幼若顆粒球特異溶血剤の開発による幼若顆粒球検出の実現, HPC( Hematopoietic Progenitor Cell )測定の実現等, 新しい検出器と試薬の二人三脚の開発により進んできた. 一方, 光学式検出原理と細胞染色技術を組み合わせたフローサイトメトリー( FCM )の開発は, 網赤血球計数を実現し, さらに, 臨床側へより有用な骨髄造血機能情報をフィードバックするIRF( Immature Reticulocyte Fraction )等の解析項目の提供も可能としている. 今回, 我々が開発した多項目自動血球分析装置「XE-2100」では, 赤色半導体レ-ザを用いたコンパクトなFCM検出器, NRBC測定用試薬「ストマトライザ-NR」の開発により有核赤血球測定を実現するに至ったのでここに報告する。
Flow Cytometry( FCM ), Semiconductor Laser, NRBC, Polymethine Dye, 血球分析装置
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