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2016年Vol.17 No.1
論文市下 和博*1, 柴田 江里奈*1, 野中 千鶴*1, 高水 竜一*1, 井上 義隆*1, 平出 みどり*1,
小松 純子*1, 浦川 薫*1, 平川 弥寿与*1, 谷口 一磨*1, 川淵 靖司*1, 長門谷 克之*2
*1 独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 中央検査部
*2 独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 臨床検査科
FDP ( フィブリン/フィブリノゲン分解産物) およびD ダイマー ( 安定化フィブリン分解産物) は凝固/線溶の指標として重要な検査項目であり,広く普及している.
2014 年に,シスメックス社より発売された「リアスオートP-FDP」試薬は,同社の全自動血液凝固測定装置に適用され,その有用性について報告されている.また,同社より積水メディカル株式会社の血液凝固分析装置コアプレスタⓇ 2000 ( 以下,コアプレスタⓇ 2000) でのFDP およびD ダイマー測定パラメータが提供されており,コアプレスタⓇ 2000 での試薬選択の幅が広がっている.
当院ではルチン検査にコアプレスタⓇシリーズ 血液凝固自動分析装置CP3000 ( 以下,CP3000;積水メディカル社)を用いており,我々はコアプレスタⓇ 2000 用測定パラメータをCP3000 に適用できるかを検証した.
リアスオートP-FDP,リアスオート・D ダイマー ネオともに,添付文書に記載された性能が満たされることが確認できた.ルチン検査の検討対象試薬が増えることで,より正確なFDP,D ダイマー値が得られるという臨床有用性が高い試薬の選択が可能となり,臨床に貢献できることが期待される.
リアスオートP-FDP, リアスオート・D ダイマー ネオ, CP3000
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