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2016年Vol.17 No.1
論文天野 真子, 伊藤 多美子, 永坂 和子
社会医療法人財団新和会 八千代病院 八千代訪問看護ステーション
社会医療法人財団新和会 八千代病院に平成9年に開設した八千代訪問看護ステーションで実施している訪問看護における排尿管理の重要性について事例を中心に概説します.
訪問看護ステーション利用者の69%に排尿障害が認められ,訪問看護における排尿管理は訪問業務の重要課題であり,患者QOL 改善に関しても重要な要因です.
八千代看護ステーションでは看護師を中心とした11名のスタッフが24時間体制で登録者97名に関して,月間700件以上の訪問を実施しています.
排尿障害を有している要介護高齢者に対しては,排尿日誌と残尿定器を活用し,患者の排尿アセスメントを実施することにより,患者QOL を向上することに成功しています.事例としては,膀胱機能評価を的確に行うことにより投薬による残尿量削減に成功した事例と,排尿日誌と残尿量測定を行うことにより留置カテーテル抜去に成功し自己導尿に移行できた事例を紹介します.
在宅介護では多職種連携を密にすると共に,蓄尿と排尿に関する知識をきちんと認識して排尿のアセスメントを行うことが重要であり,適切なアセスメントを選択することで,介護負担を増大することなく患者QOL を向上していくことが可能となります.
訪問看護, 排尿管理, BVI6100, QOL, アセスメント
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