Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです

2015年Vol.16 No.1

論文

全自動血液凝固測定装置 CS-2500 の基礎的評価

著者

岩嶋 真之, 佐久間 彩加, 菅沼 奈穂子, 小川 久美子, 北村 則子, 篠原 和幸

日本赤十字社 長浜赤十字病院 検査部

Summary

全自動血液凝固測定装置CS-2500 ( 以下,CS-2500;シスメックス株式会社 ) は全自動血液凝固測定装置CS-2100i の後継機種として開発された血液凝固・線溶検査測定装置である.最上位機種であるCS-5100 の画面デザインや操作性を継承し,従来機種のCS-2100i から新たな機能が追加された高機能デスクトップモデルである.

当院ではコアグレックス800 ( 以下,CR800;シスメックス株式会社 ) をルーチン使用しており,今回,CS-2500 の導入に伴い,基礎的評価を行った.

同時再現性,日差再現性,共存物質の影響,希釈直線性 ( Fbg,FDP,D ダイマー ),および相関性の結果は良好であった.またオンボード安定性 ( AT ) はCR800 に比べて非常に良好であり,CR800 にはなかったキャップピアシング機能などと併せて,ルーチン検査の効率化が期待できる.

Key Words

全自動血液凝固測定装置, CS-2500, オンボード安定性, キャップピアシング