プレスリリース
シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:浅野 薫)は、慢性肝炎・肝硬変の患者さんの診断・治療において、血液のみで肝臓の線維化の進行度を定量的に評価できる検査用試薬「HISCL M2BPGi-Qt 試薬」(以下、「本製品」)について、2023年12月20日より保険適用が開始されたことをお知らせします。本製品は、より精緻な検査結果に基づく肝臓の線維化ステージの診断をサポートし、慢性肝炎に起因する疾病の早期発見や治療モニタリングに貢献します。なお2024年2月より国内での販売開始を予定しています。
一般的名称 |
Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体キット
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販売名 | HISCL™ M2BPGi™-Qt 試薬 | |
体外診断用医薬品製造販売承認番号 | 30500EZX00052000 | |
使用目的 |
血清又は血漿中のMac-2 Binding Protein (M2BP) 糖鎖修飾異性体の測定(肝臓の線維化進展の診断の補助)
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保険収載内容 | D007-48 Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体 194点(適用日:2023年12月20日) | |
製造販売元 | シスメックス株式会社 | |
対象市場 | 日本 | |
発売時期 | 2024年2月(予定) |
2013年12月26日リリース『世界初となる糖鎖マーカーを用いた肝線維化検査技術の実用化に成功 ~肝炎から肝硬変に至る肝臓の線維化の進行度を迅速に判定~』 https://www.sysmex.co.jp/news/2013/131226.html |
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2015年1月5日リリース『肝臓の線維化検査用試薬(HISCL M2BPGi試薬)が保険適用 ~血液で慢性肝炎から肝硬変に至る肝臓の線維化の進行度を迅速に判定~』 https://www.sysmex.co.jp/news/2015/150105.html |
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※1 | 欧米関連学会によるNAFLDおよびNASH(非アルコール性脂肪肝炎)の「MASLDおよびMASH」への病名変更の発表を受け、日本肝臓学会からも、この病名変更と分類に賛同することが発表されています。本プレスリリースでは従来の名称を使用しておりますが、今後の発表文書においては、診断ガイドライン等の改定動向に従い、順次「MASLDおよびMASH」を使用していく予定です。 出典:一般社団法人日本肝臓学会 2023年9月29日お知らせ「NAFLD,NASHの病名変更」 |
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※2 | 一般的名称: Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体キット 販売名: HISCL™ M2BPGi™ 試薬 体外診断用医薬品製造販売承認番号:22500AMX01930000 製造販売元: シスメックス株式会社 |
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※3 |
カットオフインデックス(C.O.I):
既知濃度の試料と比較した場合の発光強度の相対値であり、検体中の抗体量(ここではM2BPGi量)を示す。既存の「HISCL M2BPGi 試薬」による測定では、このC.O.Iに基づき、陰性(-)、陽性(1+)、陽性(2+)を判定する。
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※4 |
「ヘルスケアジャーニー」とは、シスメックスが提唱する概念であり、人が一生の中(ライフステージ)で、自身のヘルスケアについて経験する各種イベントと、医療機関などを含む対応のプロセスを「旅路」として捉えるもの。シスメックスは、一人ひとりのヘルスケアジャーニーがより良いものになるよう、さまざまな協創を通じて新たな価値を提供し、社会にとって不可欠な存在として成長していくことを目指しています。
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シスメックスは、グループ企業理念「Sysmex Way」において「ヘルスケアの進化をデザインする。」をミッションに掲げています。1968年の創立以来、血液や尿などを採取して調べる検体検査分野を中心として事業を展開し、現在は190以上の国や地域で、人々の健康を支えています。長期ビジョン「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」のもと、一人ひとりの生涯にわたるヘルスケアの旅路「ヘルスケアジャーニー」がより良いものになるよう、検体検査領域でのさらなるイノベーション創出に加え、手術支援ロボットや再生細胞医療などの新たな領域にも挑戦しています。また、長期ビジョン実現に向けて優先するSDGs項目とマテリアリティ(優先的に取り組むべき課題)を特定し検証することで、社会価値と経済価値を創出するサステナブル企業として成長し続けます。シスメックスは、独自のテクノロジーとソリューション、さらにはさまざまなパートナーとの協創を通じて新たな価値を提供し、健康で長生きしたいという人々の普遍的な願いに寄り添います。
シスメックスの詳細については、www.sysmex.co.jpをご覧ください。
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