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尿沈渣検査分野の新製品「全自動尿中有形成分分析装置 UF-1500」を発売

~中小規模施設向けに製品ラインアップを拡充~

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒)は、尿沈渣(ちんさ)検査分野における新製品「全自動尿中有形成分分析装置 UF-1500」(以下「UF-1500」)を発売します。本製品は、同検査分野のフラッグシップモデル 全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000(以下「UF-5000」)※1から機能や操作性を高いレベルで継承しながら、小型化を実現しました。今回のラインアップ拡充により、お客さまの環境に応じたより幅広いソリューションをお届けするとともに、中小規模施設における尿検査の効率化・標準化に貢献します。

 尿検査は、一次的な検査として行われる尿試験紙を用いた尿定性検査と、尿定性検査で異常と認められた検体をより詳しく分析する二次的な検査の尿沈渣検査に分けられます。尿沈渣検査は、腎疾患、尿路疾患の診断に活用される重要な検査で、尿中に現れる有形成分である赤血球、白血球、細菌などの分類・計測を行います。
 尿沈渣検査は従来、顕微鏡による目視検査(鏡検)で尿中の有形成分を分類・計測しますが、効率的な検査室の運営に加え、検査の標準化へのニーズの高まりから、全自動検査システムへの移行が進展しています。こうした環境のもと、クリニック等の中小規模施設においては、尿沈渣検査の自動化にあたり、高性能と簡易な操作性を有しながら、小型かつリーズナブルな検査装置へのニーズが高まっています。

 シスメックスは、1995年に世界で初めてフローサイトメトリー法を用いて尿中有形成分の自動定量分析を実用化して以降、尿沈渣検査の効率化、標準化に大きく寄与してきました。2015年には、当社従来製品から測定精度、分画能※2を飛躍的に向上させるとともに、大規模施設における複数台の搬送接続や尿定性検査装置との連携を実現した尿沈渣検査分野のフラッグシップモデル「UF-5000」を発売し、グローバルに展開を進めてきました。

 このたび発売する「UF-1500」は、フラッグシップモデルである「UF-5000」の技術を踏襲し、機能や操作性を高いレベルで継承しながらも、設置面積を約30%縮小※3し、省スペース化を実現しました。また、尿定性検査装置との搬送接続にも対応しており、先進国の中小規模施設や新興国での需要に加え、「UF-5000」等を導入いただいている大規模施設のバックアップ装置としての需要など、お客さまのさまざまなニーズにお応えします。

 シスメックスは今後も、フロントランナーとして、先進技術を積極的に活用するとともに継続的に研究開発に取り組むことで、新たな価値提供を目指していきます。
 
【新製品の概要】
  一般的名称: 尿沈渣分析装置(33915000)
  販売名: 全自動尿中有形成分分析装置 UF-1500
  医療機器製造販売届出番号: 28B1X10014000060
  製造販売元:
シスメックス株式会社
  対象市場: グローバル市場(北米地域を除く)
  発売時期: <日本>2022年9月 <海外>各国の許認可取得後、順次発売
  外観:  


UF-1500(サンプラ無タイプ)

UF-1500(サンプラ無タイプ)

UF-1500(サンプラタイプ)

UF-1500(サンプラタイプ)

  【参考】
   
2015年9月1日リリース『尿沈渣検査分野の次世代モデル「全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000/4000/3000」を発売』
https://www.sysmex.co.jp/news/2015/150901.html
     
   
2016年1月8日リリース『尿定性検査分野の新製品「全自動尿化学分析装置 UC-3500」を海外市場に発売』
 
  【注釈】
   ※1
全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000の概要
一般的名称:尿沈渣分析装置(33915000)
販売名:全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000
医療機器製造販売届出番号:28B2X10007000132
製造販売元:シスメックス株式会社
 
   ※2
分画能:
検体中に存在する複数の有形成分を、成分ごとに分けることを示す。
 
   ※3
設置面積の比較について:
UF-5000 (SA-51)とUF-1500(サンプラタイプ)を比較した場合、28%縮小
UF-5000 (CV-11)とUF-1500(サンプラタイプ)を比較した場合、32%縮小
UF-5000ハルンカップ対応モデルとUF-1500(サンプラ無タイプ)を比較した場合、29%縮小
 
【シスメックスのマテリアリティ】
  シスメックスは、優先的に取り組むべき課題(マテリアリティ)の一つに「製品・サービスを通じた医療課題解決」を特定し、事業活動を通じた医療課題解決に取り組んでいます。これまで培ってきた独自の技術やグローバルネットワークを活かして、今後も医療の発展とともに人々の健やかな暮らしへの貢献を目指した取り組みを進めてまいります。
 
 
以上
  • 本プレスリリースは、ステークホルダーの皆さまに企業活動をお伝えするために実施しています。当社製品や研究開発の情報を含む場合がありますが、これらは製品に関するプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。また、掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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