シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒)は、地球環境に深刻な影響をもたらす気候変動に対応するため、2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル目標」を設定しました。カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
気候変動への対応については、世界規模でさまざまな取り組みが加速しています。2021年にイギリス・グラスゴーで開催された国連の「気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)」では、世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求するとした成果文書が採択されました。
シスメックスは、グループ企業理念「Sysmex Way」の実践を通じてステークホルダーの皆さまに「安心」をお届けするという考えのもと、医療の発展と人々の健やかな暮らしの実現への貢献、さらには社会のさまざまな課題解決にも取り組んでいます。その課題の一つである「環境への配慮」では、2025年を最終目標とする長期環境目標「シスメックス・エコビジョン2025」を策定し、さまざまな取り組みを進めてきました。温室効果ガスの中で最も影響が大きいとされるCO2については、当社機器製品使用時のCO2 15%削減、事業活動におけるCO2 50%削減、出荷物流におけるCO2 15%削減という目標※1を設定しています。また、2021年1月には気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)※2の提言に賛同し、そのフレームワークに基づき、気候関連リスクと機会を評価、管理し、情報開示の充実に努めています。
このたび、2040年までにシスメックスグループの事業所から排出される温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル目標」を新たに設定しました※3。今回の新たな目標設定は、気候変動に関する世界的な社会課題解決の要請に応えるものであり、これまで以上に環境保全への取り組みを加速させることを宣言するものです。
今後、カーボンニュートラルの達成に向けて、オペレーションの効率化や省エネ施策を引き続き推進するとともに、自社の事業所の消費電力を再生可能エネルギー由来に段階的に切り替え※4、温室効果ガス削減の取り組みを進めていきます。また、SBT(Science Based Targets)※5に基づく目標の設定を行い、取り組みを加速させます。
シスメックスは、持続可能な社会の実現に貢献するために、グループ一丸となり、気候変動への対応に取り組み、「カーボンニュートラル目標」を確実に達成していきます。
【注釈】 |
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※1 |
基準年度を2016年度とする原単位目標
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※2 |
TCFDはG20の要請を受けて金融安定理事会が設置した民間主導による気候関連財務情報の開示に関するタスクフォースのこと
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※3 |
自社での燃料の使用による温室効果ガスの直接排出(Scope 1)および自社が購入した電気・熱の使用による温室効果ガスの間接排出(Scope 2)が対象
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※4 |
販売拠点の賃貸物件など小規模拠点を除く
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※5 |
パリ協定の水準に整合する、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標のこと |
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【シスメックスのマテリアリティ】 |
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シスメックスは、優先的に取り組むべき課題(マテリアリティ)の一つに「環境への配慮」を特定し、製品ライフサイクルおよび事業活動のバリューチェーン全体の環境保全に取り組んでいます。今後も、気候変動への取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 |
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