シスメックス株式会社は、気候科学に基づき環境危機克服に取り組む国際的イニシアチブ「Science Based Targets initiative(SBTi)※」より、グループの2033年度温室効果ガス削減目標の認定を取得しました。
当社は、気候変動に関する世界的な社会課題解決の要請に応えるため、2021年にTCFDへの賛同、2022年にはGHG削減目標設定のコミットメントをSBTiへ提出、同年カーボンニュートラル宣言へと取り組みをすすめてまいりました。2024年2月にSBTiへ目標値を申請し、審査を経て認定を得ました。
「シスメックス・エコビジョン2033」の中で、自社GHG排出量(スコープ1, 2)とサプライチェーンのGHG排出量(スコープ3)の削減目標を設定しています。このうち、スコープ1,2を55%削減する目標について、1.5℃目標に沿う科学的根拠に基づいていることが認められ、スコープ3における販売した製品の使用によるGHG排出量を35%削減する目標が、2.0℃を十分に下回る水準であることが認められました。また、当社が新たに設定したエンゲージメント目標は、スコープ3の購入した製品・サービス、資本財、上および下流の輸送、配送における取引先の60%が、5年以内に科学的根拠のあるGHG削減目標を持つことを推進するものとして認められました。
世界のGHG排出量削減がパリ協定の1.5℃目標まで隔たりがある中、さらなる社会要請の変化が訪れると考えられます。当社はSBTi認定を機会と捉え、事業所拠点のエネルギー調達および販売・サービスのあり方を変えることによるCO2 排出減、製品に環境配慮材を用いることによる資源循環などを進めます。グループの知恵を結集した創意工夫によりグリーンイノベーションを実行し、脱炭素の取り組みを推進してまいります。