マテリアリティ

特定したマテリアリティ

シスメックスのマテリアリティ

2017年5月、シスメックスでは、持続可能な社会の実現および当社の持続的な成長に向けて、優先的に取り組むべき課題(マテリアリティ)を特定しました。特定したマテリアリティは、具体的なアクションプランに展開し取り組みを進めています。

シスメックスのマテリアリティ

マテリアリティ GRIスタンダード関連側面 関連するSDGsの目標
製品・サービスを通じた医療課題解決
  • 事業活動を通じた医療課題解決
  • 製品の普及等による医療アクセスの改善
  • 間接的な経済的インパクト
  • 地域コミュニティ
責任ある製品・サービスの提供
  • 品質・安全性の確保
  • 製品・サービスに関する適切な情報開示
  • サプライチェーンの評価・管理
  • サプライヤーの環境評価
  • サプライヤーの社会的評価
  • 顧客の安全衛生
  • 製品およびサービスのラベリング
魅力ある職場の実現
  • 働きやすい職場環境の確保
  • 人材の育成
  • ダイバーシティの推進
  • 雇用
  • 研修および教育
  • 多様性と機会均等
環境への配慮
  • 製品ライフサイクルにおける環境配慮
  • 事業所活動における環境負荷低減
  • 原材料
  • エネルギー
  • 大気への排出
  • 排水および廃棄物
ガバナンス
  • コーポレート・ガバナンス
  • コンプライアンス
  • リスクマネジメント
  • 倫理と誠実性
  • ガバナンス
  • 環境コンプライアンス
  • 腐敗防止
  • 反競争的行為
  • 社会経済コンプライアンス

課題認識・アプローチ

製品・サービスを通じた医療課題解決

<なぜ重要か>

近年、先進国では高齢化を背景として、増加する医療費の削減や健康寿命の延伸に関するニーズが高まっています。一方、新興国・開発途上国では、人口の増加に医療インフラの整備が追いついておらず、世界で4億人もの方が必要な医療を受けられない状況にあり、医療サービスの利用可能性の向上が課題となっています。また、「持続可能な開発目標(SDGs)」では、人々の健康や福祉に関する目標が掲げられ、医療課題解決に向けたグローバル企業の取り組みへの期待はますます高まっています。

これらの状況を踏まえ、疾病の予防や早期発見、治療方針の決定に重要な役割を果たす検体検査領域では、価値の高い検査や診断技術の創出、世界三大感染症(HIV/AIDS、結核、マラリア)をはじめとする医療課題の解決が期待されています。シスメックスはこれらの課題に取り組むことで、医療の発展と人々の健やかな暮らしの実現に貢献すると同時に、新たな技術や新規市場の創出によるビジネス機会の獲得と、持続的な成長を実現できると考えています。

<アプローチ>

シスメックスは創業以来、検査ニーズに応じた製品ラインアップの拡充や正確で迅速な検査データの提供に取り組んできました。さらに近年は、個別化医療の実現に向けた遺伝子検査など、早期発見・早期治療につながる先進的かつ価値の高い検査や診断技術創出のための研究開発を行っています。加えて、新興国・開発途上国の医療アクセス向上に向けて、現地の検査室の品質向上や医療従事者への教育活動の推進など、医療水準向上を目指した事業活動を推進しています。

今後もこれまで培ってきた独自の技術やグローバルネットワークを活かして、医療の発展とともに人々の健やかな暮らしへの貢献を目指した取り組みを進めていきます。

責任ある製品・サービスの提供

<なぜ重要か>

品質・リコール問題などによって、製品・サービスの品質および安全性に対する社会からの要請が高まっており、また、企業の責任範囲は取引先を含めたサプライチェーン全体に拡大しています。さらに、「持続可能な開発目標(SDGs)」では持続可能な製造責任や労働環境に関する目標が掲げられています。

シスメックスは、人々の生命と健康に携わる医療業界で事業を展開する企業として、製品・サービスの品質・安全性を高め、適切にサプライチェーンを管理することは、医療の質向上に貢献するとともに、お客様満足を高めブランド力強化につながる重要な活動であると考えています。

<アプローチ>

シスメックスは、グローバルな品質マネジメントシステムを構築することで、継続的な品質の維持・向上を図っています。また、きめ細かなサービス&サポート、お客様からの声を製品開発や品質改善に活用するしくみ(VOC:Voice of Customer)の構築、最新の学術情報の提供など、お客様満足向上に向けた取り組みを行っています。さらに、グローバルに事業を展開する企業として、安定的に製品をお届けする体制を強化するとともに、CSRに配慮した調達活動を推進し、取引先とともに持続的に発展することを目指しています。

今後も責任ある製品・サービスの提供を通じてステークホルダーの皆様からの信頼を獲得し、安心をお届けしていきます。

魅力ある職場の実現

<なぜ重要か>

企業が持続的に成長するために、優秀な人材の確保は不可欠であり、それを実現するにはダイバーシティの推進や働きやすく働きがいのある魅力ある職場づくりが必要です。また、「持続可能な開発目標(SDGs)」においても、ジェンダーの平等や、働きがい、不平等の是正などの目標が掲げられています。

シスメックスは、「人材」を持続的な成長のための重要な経営資源の一つと捉え、魅力ある職場づくりを進めることが優秀な人材を惹き付け、企業競争力の強化につながると考えています。

<アプローチ>

シスメックスは、人材開発体系を用いた継続的・計画的な能力開発や、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、各種制度の導入などを通じて、多様な人材が安心して能力を発揮できる職場環境の整備を進めています。

今後も、持続的な成長の実現に向けて、多様な人材が能力を最大限に発揮できる職場づくりを進めるとともに、個々の成長の機会を提供していきます。

環境への配慮

<なぜ重要か>

気候変動の緩和をはじめ、水資源・鉱物資源などの資源利用、生物多様性の保全など、地球環境の持続可能性は喫緊の課題となっています。また、パリ協定の発効や「持続可能な開発目標(SDGs)」などにも見られるように、環境問題は全世界で取り組むべき重要課題であり、とりわけ企業が果たす役割への期待が高まっています。

シスメックスはグローバルに事業を展開する企業として、深刻化する地球環境問題への対応を優先的に取り組むべき課題の一つと認識しています。気候変動による大規模な自然災害などは原料調達や製造機能の停止など経営上の重要なリスクと捉えるとともに、環境への配慮は地域社会との共生やステークホルダーからの信頼確保につながると考えています。

<アプローチ>

シスメックスは、長期的な環境マネジメントの指針として、シスメックスグループ長期経営目標の策定にあわせて、2025年を最終年度とする「シスメックス・エコビジョン2025」を策定し、製品・サービスのライフサイクルおよび事業活動のバリューチェーン全体における環境保全を推進しています。

今後も、持続的な成長と、重要な社会課題である環境負荷低減の両立に努めていきます。

ガバナンス

<なぜ重要か>

ガバナンスの欠如による企業不祥事や、それに伴う社会的影響は大きくなっており、2015年6月には、企業に対して財務的側面だけでなく非財務的側面にも配慮した事業活動を行うことを求める「コーポレートガバナンス・コード」が施行されました。

シスメックスにおいても、ガバナンスおよび内部統制の強化や、経営の基盤強化に向けたコンプライアンスおよびリスクマネジメント体制の強化は、事業リスクの低減、ステークホルダーからの信頼の確保、ひいては中長期的な企業価値向上につながる重要な経営課題の一つと考えています。

<アプローチ>

シスメックスは、監査等委員会の設置や社外取締役による監督機能強化、取締役会の実効性向上などのガバナンスの強化を進めています。あわせて、コンプライアンス委員会や内部通報制度の設置、グループ全体でのリスクマネジメント機能強化に向けた体制の整備など、持続的な成長に向けた基盤強化に取り組んでいます。

今後も、経営の健全性、透明性を高め、経営スピードおよび経営効率を向上させることで、グループ全体の企業価値の最大化を目指していきます。

非財務目標(KPI)

グループ中期経営計画(2019-2021年度)では、マテリアリティに紐づく非財務目標を設定し、CSR活動を経営の中に明確に位置付けました。非財務目標は各部門の実行計画・活動に展開され、進捗は経営会議で報告し、目標の見直しや新たな施策の検討などを行い、PDCAサイクルを回します。

マテリアリティ KPI 定義 2021年度目標値 2025年度目標値
(エコビジョン)
製品・サービスを通じた医療課題解決 事業活動を通じた医療課題解決 ヘマトロジー市場シェア ヘマトロジー(血球計数)分野における機器・試薬・サービスの市場規模に対する連結売上高比率 ※2
特許保有件数 特許、実用新案、意匠の保有件数の合計 ※2
特許出願件数 特許、実用新案、意匠の出願件数の合計 ※2
学術論文数 当社製品を用いてユーザーから発表された学術論文数 ※2
製品の普及等による医療アクセスの改善 新興国売上高比率 連結売上高における新興国の売上高比率 ※2
責任ある製品・サービスの提供 サプライチェーンの評価・管理 CSR調査数 CSR調査に回答した取引先数の割合 ※2
魅力ある職場の実現 働きやすい職場環境の確保 エンゲージメントスコア 企業風土調査結果 75%
離職率※1 定年退職を除く、正社員のみの離職率 ※2
労働災害度数率※1 のべ労働100万時間あたりの死傷者数の割合 0.35%未満
労働災害強度率※1 のべ労働1000時間あたりの労働損失日数の割合 0.05%未満
ダイバーシティの推進 女性マネジメント比率 課長級以上の女性比率 16.0%
人材の育成 平均教育時間 人事部門が提供する研修を対象とした従業員一人あたりの平均研修時間 25.0時間
環境への配慮
*エコビジョン2025より
基準年度:2016年度
製品ライフサイクルにおける環境配慮 CO2排出量の削減率(機器製品使用時) 機器1台あたりのCO2排出量の削減率 10%削減 15%削減
水消費量の削減率(機器製品使用時) 機器1台あたりの排水量の削減率 10%削減 15%削減
CO2排出量の削減率(出荷物流) 単体売上高あたりの出荷物流に伴うCO2排出量の削減率 10%削減 15%削減
事業所活動における環境負荷低減 CO2排出量の削減率(事業活動) 連結売上高あたりの事業活動に伴うCO2排出量の削減率 10%削減 50%削減
水消費量の削減率(事業活動) 連結売上高あたりの事業活動に伴う水消費量の削減率 10%削減 15%削減
リサイクル率 廃棄物総排出量あたりのリサイクル排出量 88%以上 93%以上
ガバナンス コンプライアンス 内部通報件数 同左 ※2
倫理違反件数 法律に違反した事象およびグローバルコンプライアンスコード違反があったとして制裁処分が科された事象の件数 ※2
  1. 対象:シスメックス株式会社単体
  2. 目標値は設定せずモニタリング指標として設定