研究開発

研究開発ビジョン

研究開発ビジョン

Sysmex Way

 

健康寿命の延伸  医療アクセスの向上  医療の高度化  医療費の適正化

私たちは、医療の発展や人々の健康に貢献することがシスメックスの使命と考えます。
一人ひとりに最適な医療を実現するために、今までにない独創的な新しい価値の高い検査・診断技術の創出に取り組んでいます。

研究開発の方向性

シスメックスは、既存の体外診断(IVD)領域の拡充を図るとともに、個人毎の特性に応じた個別化医療の推進と、より患者様の近くで検査を提供するプライマリケアの推進に取り組んでいます。
個別化医療においては、医薬品の投与に関わるコンパニオン診断薬の開発や、血液からより多くの情報を得るためのリキッドバイオプシー技術の開発に取り組んでいます。
プライマリケアにおいては、患者負担の少ない検査法の樹立や、装置の小型化、操作性の向上を目指した開発などに取り組んでいます。

  • 血液や体液から疾患の検査を行うこと。従来のバイオプシー(生検)に比して、低侵襲性で検査を行うことができる。
医療全体

個別化医療

患者さん一人ひとりに最適な治療法の選択を目指して

従来の医療は、疾患ベースとなっており、画一的な治療法が選択されてきました。そのため検査では、疾患をできるだけ確実に特定することが主な目的でしたが、疾患の状態は一人ひとりで異なるため、同じ病気であっても同じ治療法を適用することが必ずしも正しくないことは以前より知られてきました。その一方で、患者さん一人ひとりに最適な治療法を適用することは極めて難しい状況でした。

近年の遺伝子解析技術の発展により、疾患特定精度の向上や、再発リスク・予後予測などが可能になってきています。また、治療においても効果や副作用を予測して投薬を選択でき、患者さん一人ひとりに最適な治療法の選択ができるようになる可能性があり、患者さんの身体的な負担の軽減だけでなく、医療費の抑制にもつながります。

検査を通じた個別化医療実現のイメージ

従来:同じ治療(薬)、最適な治療法適用のための検査

シスメックスの取り組み

従来の組織を採取しての検査(バイオプシー)は、患部組織を直接分析するため患者様に大きな負担となっていました。シスメックスでは患者様の負担軽減を目指し、血液や体液中に存在する疾患由来の細胞、遺伝子、タンパクなどの成分を分析する新たな検査方法(リキッドバイオプシー)の樹立に向けた研究開発活動を推進しています。

組織を採取して検査(バイオプシー)から血液分析(リキッドバイオプシー)へ

血液中、体液中に含まれる主な疾患由来成分

細胞、遺伝子、タンパク

研究開発領域

シスメックスは、機械、情報、生物など多様な専門性をもつ人材が、機器およびそれに用いる試薬を開発しています。
現在シスメックスでは、血中に存在する希少な機能異常細胞を高精度に捉える技術や、遺伝子中に存在するごく僅かな変異を検出することができる技術を創出し、がんをはじめとする様々な疾患領域において、リキッドバイオプシーによる個別化医療の実現を目指しています。

  • 血液や体液から、がん等などの疾病の検査を行うこと。従来のバイオプシー(生検)に比して、低侵襲性で検査を行うことができる。
幅広い疾患領域への展開

シスメックスの研究開発

遺伝子測定技術

遺伝子測定技術

疾患の発症や再発リスク、治療効果予測などの個別化医療に向けた遺伝子に関する分析技術の研究開発を行っています。

細胞測定技術

細胞測定技術

診断の重要な材料となる血液中の希少細胞や異常細胞等の検出および特性を分析する技術の研究開発を行っています。

タンパク測定技術

タンパク測定技術

感染症、がん、心疾患などの治療や早期発見に重要な役割を果たすタンパク質に関する分析技術の研究開発を行っています。

研究開発を下支えするナレッジ

  • 機械工学
  • 情報化学
  • 電子工学
  • 化学
  • 応用物理
  • 生物学