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技術表彰

「第34回 独創性を拓く 先端技術大賞」において「フジサンケイ ビジネスアイ賞」を受賞

 シスメックス株式会社の「抗体分子の親和性改変技術の開発」が、フジサンケイ ビジネスアイ主催の「第34回 独創性を拓く 先端技術大賞 フジサンケイ ビジネスアイ賞」を受賞しました。同賞の社会人部門における優秀賞に位置づけられるものです。
 
 「独創性を拓く 先端技術大賞」は、理工系学生の独創性と創造性をはぐくみ、研究への意欲を高めることを目的に1986年に創設された「先端技術学生論文表彰制度」を前身とし、「科学技術創造立国」の実現に、産学官の連携や若手技術者の育成が不可欠であることを理由に、第16回より企業の若手研究者・技術者も表彰対象に加え、現在の名称へと改められました。
 
【第34回 独創性を拓く 先端技術大賞 フジサンケイ ビジネスアイ賞 概要】
  テーマ:
抗体分子の親和性改変技術の開発
  受賞者: シスメックス株式会社 福永 淳、前田 真吾、中田 智史、Bajaj Reema、江頭 由里子
    国立大学法人東京大学 津本 浩平
  受賞日: 2020年6月5日
  技術概要: 抗体分子は標的となる抗原を特異的に捕まえることができる特性をもち、臨床検査試薬や治療薬など、現在の医療には欠かせない生体分子です。本技術では、抗体分子のフレームワークとよばれる領域に複数の荷電アミノ酸を人工的に導入することにより、抗原を捕まる力(親和性)を飛躍的に高めることができます。
  技術応用: 本技術は、簡便かつ効果的に抗原に対する親和性の高い抗体を生成することが可能であるとともに、高い汎用性を持つことから様々な産業応用が期待されます。
例えば、感染症やがんなどは、早期発見することにより、より効果的な治療が可能になるといわれています。本技術を応用した抗体を用いることで、体内に存在する抗原をより低値の時点で把握できる可能性があり、治療薬、診断薬などへの応用が期待されます。

以上
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