Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです

2007年Vol.8 No.2

総説

XE-2100 RET チャンネルを用いた新しい指標の臨床的有用性

著者

西郷 勝康*1,3, 迫田 裕之*2, 増田 由佳子*2, 松永 恭子*2, 成田 浩子*4, 橋本 誠*1, 炬口 真理子*2,
窪田 良次*5, 野村 努*5, 信原 由実子*3, 杉本 健*3, 井本 しおん*6, 熊谷 俊一*1,2,3

*1 神戸大学医学部附属病院 輸血部
*2 神戸大学医学部附属病院 検査部
*3 神戸大学医学部附属病院 免疫内科
*4 神戸協同病院 検査部
*5 香川大学医学部附属病院 輸血部
*6 兵庫県赤十字血液センター

Summary

多項目自動血球分析装置XE-2100 ( シスメックス社,以下 XE-2100 ) の網赤血球測定チャンネル ( RETチャンネル ) は,網赤血球の自動計数を目的としたものであるが,近年このチャンネルを用いた新たな臨床指標が開発され,臨床的有用性が種々報告されている. 本稿では,筆者らも開発時から関与した破砕赤血球の定量システム ( RETマスター ),および最近発表された幼若血小板測定システム ( IPFマスター )の使用経験,有用性について紹介する.

Key Words

XE-2100, RET チャンネル, 破砕赤血球, 幼若血小板 ( IPF ), 臨床的有用性