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2007年Vol.8 No.2

論文

全自動尿中有形成分分析装置UF-1000i を用いた尿中細菌検出の基礎検討

著者

岡田 弘*1, 堀江 重郎*1, 井上 淳也*2, 河島 康之*2

*1 帝京大学 医学部 泌尿器科学教室
*2 シスメックス株式会社 診断薬開発本部

Summary

尿検査の自動化の普及に伴い,検査の質的向上や迅速化がますます要望されている. また2005年に「 臨床検査のガイドライン2005/2006 」が発刊され,臨床検査の標準化が進みつつある. 今回新たに発売された全自動尿中有形成分分析装置UF-1000i は尿検査の自動化を推進するだけでなく,先に示したガイドラインの中の一つである尿路感染症( UTI ) 診断のためのガイドラインに対応した診断支援志向の装置となっている.

今回我々はUF-1000i を用いて,泌尿器科受診者の尿検体中の白血球ならびに細菌検出の基本性能を評価検討した. UF-1000i は白血球数と細菌数の迅速な計数により尿路感染症診断の指標として臨床に有効活用できる装置である.

Key Words

UF-1000i , フローサイトメトリー, FCM, 膿尿, 細菌尿, 尿路感染症, UT