Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです

2006年Vol.7 No.2

製品紹介

全自動血液凝固測定装置CS-2000i の概要

著者

新井 信夫*1, 松尾 直彦*2

*1 シスメックス株式会社 学術本部
*2 シスメックス株式会社 診断システム開発本部

Summary

止血検査分野では,近年の生活習慣の変化に伴う血栓性疾患の増加によって,従来の出血傾向のスクリーニング検査に加えて,血栓症に関連する検査項目や治療モニタリング項目の分析が増加してきている. また,血液凝固分析装置においても,従来の凝固時間法のみから,合成基質法,免疫比濁法など,単一の分析装置において複数の測定原理を搭載した機種が市場の主流となっている.

今回,我々が開発した全自動血液凝固測定装置CS-2000i ( 以下,CS-2000i ) は,CAシリーズの後継機種として,測定原理を一新し,測定項目の拡大 ( 血栓症関連項目の充実 ) ,HILチェックなどの新機能を搭載し,ユーザビリィティの向上を図った装置である。以下に,基礎データを交えながら新機能および装置の概略を紹介する.