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2002年Vol.3 No.3

論文

学童腎臓病検診(2次,3次検診)におけるUF-100 の導入による尿検査システムの開発 -暫定診断における赤血球形態鑑別の有用性について-

著者

田島 博*1, 岡本 美惠子*1, 白石 ー美*1, 加島 準子*2, 金子 ー成*3, 伊藤 機ー*4

*1 財団法人東京都予防医学協会
*2 財団法人予防医学事業中央会
*3 順天堂大学 医学部 小児科
*4 神奈川県立衛生短期大学

Summary

東京都予防医学協会では平成12年度にSysmex 全自動尿中有形成分分析装置UF-100 を導入し,学童検診での尿沈渣検査のシステム化を行った. 装置の導入により,尿沈渣検査の準備から検査までの時間短縮を図ることができ,目視での尿沈渣件数も約4割減らすことができた. またこれにより,尿沈渣鏡検において十分な観察時間を確保することができるようになった. またシステム化については,伝票のOCR化入力,コンピュータによるデータ処理により全体的に検査の迅速化・効率化を図ることができた.

Key Words

UF-100, 学童検診, システム化, 省力化