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2002年Vol.3 No.1
論文黒木 政秀*1, 廣瀬 由美子*2, 上野 哲男*3, 森 浩之*3, 津村 和雄*4
*1 福岡大学 医学部 生化学第一教室
*2 福岡大学 分子腫瘍学センター
*3 シスメックス株式会社 試薬開発本部
*4 シスメックス株式会社 営業推進本部
AFPの標準物質には,WHO標準物質と国内標準物質がある. EIA を原理とするAFP測定用試薬であるエルジア・F-AFPのキャリブレーターは,従来から国内標準物質に準拠していた. 今回,キャリブレーターの基準が,国内標準物質からWHO標準物質に切り替わるので,その時の臨床感度と特異度を検討した. その結果,測定値は従来値の71%と低値になり,WHO標準物質を基準にしたキットに非常に近くなった. 一方,現在広く使用されている10ng/mLをカットオフ値とした場合,肝細胞癌の陽性率は53%であるとともに健常者ではすべて陰性であり,従来の臨床感度と特異度はほぼ維持された.
AFP, WHO標準物質, 肝細胞癌, エルジア・F-AFP
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