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2020年Vol.21 No.2
その他西尾 康英
東京都立多摩総合医療センター 内科
薬剤性間質性腎障害が近年注目されている.この疾患の問題点は, 近年確実に頻度が増加しているがその実態が把握されていないことである.症状が乏しく診断が難しいことにより,見逃されるケースが多いと考えられる.原因となる薬剤の継続使用により,慢性腎臓病 ( Chronic Kidney Disease:以下, CKD ) を引き起こし,その結果として透析患者の増加を招いているのが現状である.高齢化社会におけるポリファーマシー ( 多剤併用・多剤処方 ) が,医療経済や副作用の面からも問題視されているが,その中で見逃せないものの一つに薬剤性間質性腎障害がある.これらの問題点の背景と対策を中心に本疾患を解説し,医療関係者がどう取り組むべきかを提言する.
薬剤性間質性腎炎, プロトンポンプ阻害薬( PPI ), 尿中好酸球, 尿中有形成分自動分析
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