Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです

2000年Vol.1 No.3

論文

学童健診におけるUF-100 臨床参考値の検討

著者

中山 篤志*1, 石井 剛*1, 加島 準子*3, 北川 照男*2

*1 シスメックス株式会社 学術部
*2 財団法人東京都予防医学協会
*3 財団法人予防医学事業中央会

Summary

全自動尿中有形成分分析装置UF-100を用いて, 学童における尿中RBC, WBC, EC, CAST及びBACTの臨床参考値の検討を行った. 臨床参考値の算出は臼井法に基づき, 年齢層別・男女別の臨床参考値上限を求め, 各項目におけるデータの度数分布を得た. また, 各群・各項目ごとに得られたデータの男女差についてStudent のt 検定により有意差の有無を検討した. RBC, WBC, EC及びBACTについては女子の方が有意に高値であるという結果が得られた.

Key Words

UF-100, 臨床参考値, 学童検尿, 尿中赤血球, 尿中白血球, 臼井法, 尿中有形成分分析装置