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2011年Vol.12 No.3

その他

「ISO 15189 で臨床検査室を再構築する」 - 第10回 情報管理委員会の取り組み -

著者

楳田 明美

聖マリア病院 中央臨床検査センター 情報管理委員会 委員長

Summary

医療分野でも,電子カルテなどのコンピュータシステム導入は,施設の規模に関わらず不可欠となっている.聖マリア病院は地域医療支援病院としての役割を担うことから,他施設との連携を深めるためにWeb による情報公開 ( ID-Link システム ) も展開し始めた.

当中央臨床検査センター ( 以下,当センター ) でも,25年前のマークシート方式の依頼書による検体検査システムの導入に始まり,現在では当センターのすべての部門システムを統合した臨床検査システム( 以下,LIS ) が構築され,電子カルテシステムや人間ドックシステム,医事システムなどと連携し,検査の依頼から結果報告,医事請求までの運用がコンピュータシステム化されている.

我々は,ISO 15189認定を取得するにあたり,近年の個人情報保護,医療データの共有化などをふまえて,LIS 管理の重要さを再認識し,認定取得活動に取り組んできた.本稿では,当センターのLIS 管理がより良いものになるよう情報管理委員会が取り組んできたこと,および,今後の課題について記載する.