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2011年Vol.12 No.1

その他

「ISO 15189 で臨床検査室を再構築する」 - 第3回 内部監査委員会の取り組み -

著者

井手 洋昭

聖マリア病院 中央臨床検査センター 品質管理責任者

Summary

聖マリア病院中央臨床検査センターでは,ISO 15189認定取得の約1年前より内部品質監査 ( 以下,内部監査 ) を実施してきた.内部監査はQuality Management System ( QMS ) のチェック機構としての要であり,さらに質の高いQMS を構築していけるかどうかには内部監査の質が大きく影響する.よって,ISO 15189 認定審査および更新審査においてもその重要性は高い.内部監査は第一者監査とも呼ばれ,施設自体のセルフチェック的役割を果たす.内部監査委員会は“円滑な内部監査の実施,内部品質監査員 ( 以下,内部監査員 ) の教育,資格認定などを進める”ことを目的として設立された.本稿では,これまでに内部監査委員会として取り組んできたこと,および今までの内部監査状況について紹介するとともに,課題と今後の方向性について述べたい.