Sysmex Journal Web ※このコンテンツは医療従事者向けです

2011年Vol.12 No.1

レポート

第22回 日本臨床微生物学会総会

著者

記野 史子

シスメックス株式会社 学術部

Summary

る1月8日(土)・9日(日),岡山コンベンションセンターにおいて第22回日本臨床微生物学会総会が開催されました.

日本臨床微生物学会の学会員は,臨床検査技師,医師,薬剤師などの多様な職種の方々によって構成されています.本総会は,草野展周総会長 ( 岡山大学病院中央検査部 ),黒川幸德副会長 ( 川崎医科大学附属病院中央検査部 ) のもと,「検査から診断,そして感染制御へ」をメイン・テーマに開催されました.

近年,感染症領域においては新興・再興感染症や耐性菌が問題となり,世界的に多剤耐性菌の種類やその頻度は増加の一途をたどっています.これらの課題は,日本においても治療・感染対策の面から社会的問題になることが多くなっています.こうした背景を受けて,本総会では「新興・再興感染症」,「耐性菌」,「感染制御」などがテーマとして掲げられた特別講演・ワークショップ・シンポジウムがありました.また,一般口演83題,一般演題 ( ポスター発表 ) 131題においては,様々な細菌や真菌による症例報告,耐性菌検出についての各種方法の評価,病院感染管理などについての発表があり,多様なテーマについて参加者同士で活発な情報交換が行われていました.

本学会において行われたシスメックス・ビオメリュー社共催の教育セミナーおよび弊社製品と関連のある発表の一部を紹介します.