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2011年Vol.12 No.1

シリーズ連載

「ISO 15189 で臨床検査室を再構築する」 - 第1回 聖マリア病院中央臨床検査センターのISO 15189 への取り組み -

著者

古賀 正久

聖マリア病院 中央臨床検査センター 室長

Summary

国際規格ISO 15189は2003年2月にスイスのジュネーブにある国際標準化機構 ( International Organization for Standardization ; ISO ) によって臨床検査室に特化した国際規格として発行され,すでにオーストラリア,EU,カナダをはじめ,近隣アジア諸国などでも,国際的に急速に普及しつつある.わが国でも公益財団法人日本適合性認定協会 ( Japan Accreditation Board ; JAB ) による認定事業が2005年8月から開始され,臨床検査室認定に対する関心が高まってきている.2010年12月現在,国内の認定施設は57施設で,聖マリア病院は,九州大学病院,熊本大学病院に続き,九州では3施設目として2007年12月19日にISO 15189に基づく臨床検査室認定を取得した施設である.本稿では,聖マリア病院中央臨床検査センターが認定を取得した経緯とその効果について述べる.