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2009年Vol.10 No.2

製品紹介

粒子計数分析装置 CDA-1000/1000B のご紹介

著者

シスメックス株式会社 科学計測事業部

Summary

電気抵抗式 ( 電気的検知帯法 ) による粒子計数分析装置は,生理食塩水などの電解質溶液に浮遊させた細胞を 100μm 程度のアパチャー ( 細孔 ) に通し,その際に発生する電気信号を検出・解析することにより,粒子の粒子径・体積と個数を簡便に測定することができる分析装置である. 主に,臨床検査の分野で,赤血球,白血球などの血球計数ならびに簡易白血球分類に用いられるとともに,基礎研究の分野で酵母,培養細胞などの分析に広く利用されている.

弊社では,1995年より,自動血球計数装置 F-520をベースとして,培養細胞,精子細胞,酵母などの各種細胞,さらに,トナーなどの工業用粉体の計数,粒子径・体積 ( 粒度分布 ) 測定に対応した汎用の粒子計数分析装置 CDA-500 ( 以下,CDA-500;シスメックス社 ) を販売している. このたび,CDA-500の後継機種として,測定部本体とオプションを組み合わせることによりユーザの多様なニーズに適合できる CDA シリーズ 3モデルを開発した。今回は,理化学・医化学分野向けに各種細胞・酵母などの測定に適した電気的検知帯法 粒子計数分析装置 CDA-1000/1000Bについてその概要を紹介する。