プレスリリース
シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:浅野 薫)は、血小板第4因子とヘパリンの複合体に対するIgG抗体を測定する「HISCL™ HIT IgG試薬」(以下「本製品」)を2024年9月27日より国内市場から発売しました。
本製品は、HISCL™ シリーズ※1の技術を採用した全自動血液凝固測定装置 CN-6500/CN-3500(以下「CN-6500/CN-3500」)※2用の検査試薬であり、ヘパリン起因性血小板減少症(以下「HIT」)※3の血清学的検査において求められる高感度、さらには高特異度を実現します。高特異度を可能としたことで、ヘパリン療法の副作用判定において課題である偽陽性の低減に寄与し、HIT診断の迅速化および検査効率の向上に貢献します。
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※1 | HISCL™ シリーズ: 全自動免疫測定装置 HISCL™-5000/HISCL™-800の総称
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※2 | 全自動血液凝固測定装置 CN-6500/CN-3500:
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ヘパリン起因性血小板減少症(HIT):
ヘパリンの使用により血小板減少症と血栓症を発症する疾患のこと。一般内科・外科領域における未分画ヘパリン投与患者のHIT抗体陽性率は8~17%、そのうち実際に血小板減少や血栓症を引き起こすのは0.2~3%程度だが、適切な治療が行われないと20~50%の症例で血栓塞栓症を引き起こすため、HITでは迅速な診断と適切な治療が求められる。
*参考 ヘパリン起因性血小板減少症の診断・治療ガイドライン 血栓止血誌2021;32(6) 737-782
https://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/04/ヘパリン起因性血小板減少症の診断・治療ガイドライン.pdf |
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シスメックスは、グループ企業理念「Sysmex Way」において「ヘルスケアの進化をデザインする。」をミッションに掲げています。1968年の創立以来、血液や尿などを採取して調べる検体検査分野を中心として事業を展開し、現在は190以上の国や地域で、人々の健康を支えています。長期ビジョン「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」のもと、一人ひとりの生涯にわたるヘルスケアの旅路「ヘルスケアジャーニー」がより良いものになるよう、検体検査領域でのさらなるイノベーション創出に加え、新たな領域にも挑戦しています。シスメックスは、独自のテクノロジーとソリューション、さらにはさまざまなパートナーとの協創を通じて新たな価値を提供し、健康で長生きしたいという人々の普遍的な願いに寄り添います。
※「ヘルスケアジャーニー」はシスメックス株式会社の登録商標です。
シスメックスの詳細については、www.sysmex.co.jpをご覧ください。
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