シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒 以下「シスメックス」)は、臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を定めた国際規格ISO 15189※1に基づいた臨床検査室の運営を支援するアプリケーションである「検査品質マネジメント運用支援システム Caresphere™ QM」(以下「Caresphere™ QM」)を2019年9月に発売することをお知らせします。
Caresphere™ QMの提供により、臨床検査室におけるISO 15189関連業務の負担低減および継続的な改善に加え、人材育成についても支援することで、高品質な臨床検査室運営を実現します。
臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を定めた国際規格であるISO 15189は、厚生労働省の定める臨床研究中核病院や、がんゲノム医療中核拠点病院の承認要件であることに加え、国際標準検査管理加算の要件であることもあり、その重要性が増しています。また、海外では臨床検査室を運営するためにISO 15189認定取得を法的に必須にするなど※2、国際規格に基づいた臨床検査室運営とその運営の支援サービスに対するニーズがさらに高まることが予測されます。一方、ISO 15189の導入や維持には,管理文書や実施記録の作成をはじめとする膨大な事務作業を伴うため、臨床検査業務とISO 15189関連業務を両立させることが課題となっています※3。
シスメックスは、検査・医療に携わる方々が取り組む、業務効率化、品質強化、患者さんの満足度向上における新たな次元の課題解決を支援するネットワークソリューション 「Caresphere™」の提供を2018年より開始し、関連製品・サービスを継続的に拡充しています。
このたび、シスメックスは、ISO 15189に基づいた臨床検査室の運営を支援するアプリケーション「検査品質マネジメント運用支援システム Caresphere™ QM」を2019年9月に発売します。Caresphere™ QMの提供により、臨床検査業務とISO 15189関連業務を両立させた、高品質な臨床検査室運営を実現します。
Caresphere™ QM は、ISO 15189に基づいた臨床検査室の運営支援を目的として、文書管理、ワークフロー、是正管理、スケジュール管理など、これまで紙運用をおこなっていた承認・周知などの手続きや、検査業務時の手順書の参照を電子化することで、ISO 15189関連業務の負担軽減および継続的改善を実現します。併せて、スキル管理や、資格の取得・更新、学会への参加状況などの実績管理機能など臨床検査室スタッフに求められるスキルおよび習得状況を可視化することで、臨床検査室における人材育成を支援します。さらに、シスメックスが提供するISO 15189認定取得コンサルティングサービスと連携し、認定取得から取得後の維持管理まで、臨床検査室への幅広いサービスを提供します。
今後、シスメックスは、Caresphere™に蓄積された情報やノウハウを活用することで、地域の特性に応じた検査の効率化や品質向上に寄与する新たなアプリケーションやサービスを展開し、世界中のお客様が抱える課題の解決に貢献します。
【Caresphere™ QMの概要】 |
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名称: |
検査品質マネジメント運用支援システム Caresphere™ QM |
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対象市場: |
日本、海外(順次販売予定) |
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発売時期: |
2019年9月19日 |
【注釈】 |
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※1 |
ISO 15189: |
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臨床検査に特化した品質マネジメントシステムのISO規格。 |
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※2 |
フランスでは、2020年に全検査室のISO 15189認定取得を目指す。また、さらに、インド、中国でも、ISO 15189認定取得施設が急速に拡大している。 |
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※3 |
ISO 15189における事務作業の効率化を目的とした独自支援システムの開発,医学検査,2017;66巻2 号:117-124 |
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