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個別化医療の実現に向けて新たな研究開発拠点を開設

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、個別化医療の実現において重要な技術の一つであるバイオインフォマティクス※1の研究開発を推進するため、神奈川県川崎市にある殿町国際戦略拠点キングスカイフロント※2に、新たな研究開発拠点を開設しましたのでお知らせします。

 個別化医療を実現するためには、遺伝子情報を含む個人の検査情報や診療情報を総合的に解析する情報解析技術(バイオインフォマティクス)が重要です。このバイオインフォマティクスは、近年の人工知能をはじめとする著しい技術革新により、さらなる進展が期待されています。

 シスメックスは、このたびバイオインフォマティクスを中心とした情報解析技術に関する研究開発の強化を目的として、殿町国際戦略拠点キングスカイフロント内ライフイノベーションセンターに、新たな研究開発拠点「スカイフロントリサーチキャンパス」を開設しました。神奈川県川崎市殿町地区には、最先端のライフサイエンス企業、研究機関が集積しており、ここに研究開発拠点を設立することで、同地区および関東エリアの研究機関、大学、企業とのコラボレーションが可能となります。
 本拠点では、高度な情報セキュリティ環境の整備により、医療ビッグデータを安全に扱うことのできる環境を整えています。この環境下において、シスメックスは、人工知能技術、バイオシミュレーション技術※3、複雑系理論※4など最先端の情報解析技術の医療への応用に関する研究開発を行います。

 また、本拠点はシスメックスの子会社である株式会社理研ジェネシス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 近藤 直人)の「理研ジェネシスイノベーションゲノムセンター※5」と同じ施設内にあり、特に遺伝子情報解析などにおいて、同社との連携をさらに強化していきます。

 今後もシスメックスは、患者さん一人ひとりに最適な医療に必要な価値の高い検査の実現に向け、研究開発に取り組んでいきます。

【研究開発拠点の概要】
  名称:  スカイフロントリサーチキャンパス(略称:SFRC)      
  所在地:
 
殿町国際戦略拠点キングスカイフロント ライフイノベーションセンター内
(神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25-22)
  フロア面積: 418㎡
  稼動開始時期:
 
2017年6月

 

【注釈】  
  ※1  バイオインフォマティクス:
遺伝子やタンパクの情報を解析し、生命現象を解明するための情報技術。特にここでは、遺伝子情報と病気の関係を解析する技術を意味している。
 
     
  ※2

 
殿町国際戦略拠点キングスカイフロント:
京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区内に位置するライフサイエンスなどに携わる企業が集まったオープンイノベーション拠点。革新的なビジネスモデル確立に向けた規制緩和を受けることができるなど国の成長戦略に基づく支援を受けることができる。羽田空港の多摩川対岸に位置し、羽田空港から車で10分の立地。
 
  ※3
 
バイオシミュレーション技術:
生体内で複雑に相互に関与しあう反応・機能を数値計算によって再現し予測する技術。薬剤効果予測などへの活用が期待されている。 
 
  ※4
 
複雑系理論:
生体などの多くの要素から成り立つシステムにおいて、部分が全体に、全体が部分に影響しあって複雑に振る舞う状態を扱う理論。
 
  ※5
 
参考: 2017年4月6日リリース 「理研ジェネシスが遺伝子受託解析のための『理研ジェネシスイノベーションゲノムセンター』を開設」
http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/2017/170406.html
     
     

                                                                     以上
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