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ミャンマー国家機関と臨床検査の質向上に向けた学術支援活動に関する契約締結

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、ミャンマーの国家機関であるナショナル・ヘルス・ラボラトリー(National Health Laboratory、以下「NHL」)とミャンマーにおける臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結しましたのでお知らせします。

 近年目覚ましい経済発展をみせるミャンマーはASEANの中で5番目に人口が多く(5,141万人※1)、市場として有望視されています。医療分野においては保健省を中心にインフラの整備や、医療水準の向上に向けた取り組みが行われており、その中で臨床検査の質向上が課題の一つとして挙げられています。

 シスメックスは国際規格ISO/IEC 17043※2認定を取得し、国際基準に基づいた外部精度管理サービスを国内外に提供するとともに、中国やモンゴル、カンボジアの政府機関と、臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結し、支援活動を実施してきました。
 またミャンマーにおいても、ミャンマー保健省が指定する基準検査室※3であるNHLに対して学術支援活動の提案を2014年から行ってきました。

 このたび、シスメックス、シスメックスアジアパシフィックおよびNHLは、ミャンマーの臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結しました。

 ミャンマー国内の臨床検査室を対象に、ヘマトロジー分野における国家的な外部精度管理※4スキームの構築・運用をシスメックスが支援するとともに、NHLに既に導入されている当社の自動血球分析装置について機器の維持管理を支援します。また、本活動の運営の中心となる現地医療従事者に対し、シスメックスがこれまでに培ったサービス&サポートの経験に基づいた技術的、学術的ノウハウを提供します。

 今後もシスメックスは、途上国、新興国における臨床検査の支援を推進し、臨床検査の質向上に寄与することで、世界中のお客様に安心をお届けしていきます。
 

【契約の概要】

  契約締結日:
契約内容:
対象期間:
2016年10月8日
ミャンマーにおける臨床検査の改善を目的とした支援活動の実施
2016年10月8日~2019年10月7日(以降、1年ごとの自動更新)
     


【注釈】

  ※1 外務省HPより(2014年9月(ミャンマー入国管理・人口省発表))
 
  ※2 ISO/IEC 17043:
技能試験提供者のための国際規格。臨床検査分野では外部精度管理提供者を指す。
 
  ※3 基準検査室:
地域や国の臨床検査室のモデルとなり、中核的な役割を果たす検査室のこと。国際的な検査の標準法に対するトレーサビリティの取れた検査が実施されている。
 
  ※4 外部精度管理:
複数の臨床検査室に同一の試料(人工的に作られた血液など)を配付し、回収された測定結果を統計的手法を用いて解析することにより、各検査室の測定結果の精度を評価する手法のこと。結果は各検査室へフィードバックされ、検査の質向上に役立てられる。


以上
  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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