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国立がん研究センターとシスメックス社、がんの診断薬開発に向けた連携契約を締結

~新規のバイオマーカー開発促進に向けて~

 独立行政法人国立がん研究センター(理事長:堀田 知光)とシスメックス株式会社(本社:神戸市中央区、代表取締役会長兼社長:家次 恒)は、2013年9月1日付けで、新規の体外診断用医薬品(以下、体外診断薬)の共同開発を目的とした包括的な連携契約を締結しましたことをお知らせいたします。

 体外診断薬とは、血液や尿、あるいは手術や内視鏡などで採取した病変組織などを検体として病気の診断に利用する検査薬のことであり、身体には直接使用しないものです。正しい治療を行うには、正しい診断が必要なことは言うまでもありませんが、一部の分子標的治療薬の使用に当たっては正確な診断が必須となってきています。


 本契約は、国立がん研究センターで発見されたバイオマーカーや解析技術を活用した新たな体外診断薬の開発及び事業化、相互交流による両者の研究開発活動の活性化を目的としています。将来的にはシスメックス社で開発された体外診断薬を国立がん研究センターで評価することまでも視野にいれています。


 国立がん研究センターは1962年に開設され、わが国のがん医療およびがん対策の中核機関として知られていますが、新規のがん診断薬と治療薬を開発する研究機関でもあります。

 

 シスメックス社は、検体検査機器・試薬・ソフトウェアの研究開発から製造、販売・サービスとサポートを一貫して行う総合メーカーとして、「がん」「慢性疾患」をはじめとするさまざまな疾患領域において、価値の高い検査・診断技術の創出に向けた研究・技術開発を推進しています。


 国立がん研究センターとシスメックス社は、これまでも個別の研究開発などで協力してまいりましたが、今後は本契約のもと、有望な体外診断薬を早期に開発し、がん患者さんに一日も早く届けるという共通の使命を果たすべく、より緊密に共同開発を進めていく所存です。



以上

  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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