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ガーナ共和国における尿検査自動化技術普及促進事業を通じて「JICA-SDGsパートナー」に認定されました

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シスメックス株式会社は、ガーナ共和国における「尿検査自動化技術普及促進事業」を通じて、JICAとともに持続可能な開発目標(SDGs)推進に積極的に協力している企業として、独立法人 国際協力機構 (以下「JICA」) の「JICA-SDGsパートナー」に認定されました。

※「JICA-SDGsパートナー」とは、独立行政法人 国際協力機構 (JICA) との関係を有する国内の企業・団体のうち、SDGsに積極的に取り組んでいる団体に与えられる認定制度です。
多くの開発途上国では、医療従事者や医療設備が不足していることに加え、近年は感染症のみならず、都市部を中心にがんや糖尿病、腎臓病などの非感染性疾患(NCDs)の患者さんが増加しています。そして、予防や早期発見・早期治療が重要なNCDs対策が十分に行われていないことにより、患者さんのQuality of Life低下や医療費の増大による経済的負担が懸念されています。
このような状況のもと、シスメックスは患者さんにとって負担が少なく、かつNCDsのスクリーニング検査として活用できる尿検査に着目し、自動化による尿検査普及に取り組んできました。2018年にはガーナ共和国における「尿検査自動化技術普及促進事業」がJICA民間技術普及促進事業(現SDGsビジネス支援事業)に採択され、JICAや現地の保健省、病院とのパートナーシップによる活動を推進してきました。このような活動が、SDGsへの取り組みと評価され、このたび「JICA-SDGsパートナー」として認定されました。 
今後もシスメックスは、製品・サービスを通じた医療課題解決により、SDGs達成に向けた取り組みにも寄与し、開発途上国を含めた世界中のお客様に安心をお届けしていきます。

ガーナ共和国への尿検査自動化技術普及促進事業について

本事業は、ガーナ第二の都市クマシ市にあるKomfo Anokye Teaching Hospital (KATH) に全自動尿検査搬送システムを導入し、現地の医師や臨床検査技師へ尿検査自動化の臨床的価値・有用性の理解促進を図るものです。これまで手作業で行っていた培養や鏡検(顕微鏡を使った検体の確認)による検査結果の不均一性や、検査結果の手書きによる記録などのオペレーションの課題を自動化することにより、病院の検査処理能力や検査精度の向上を目指しています。
  • 手作業によるオペレーションの様子(自動化前)
  • KATHに設置された全自動尿検査搬送システム
同時に、学術シンポジウムやトレーニング等を通じて、尿検査自動化の臨床的価値に関する教育を行い、検査室から医師に対して、より正確で臨床的意義の高い情報を提供できるように啓発活動を行っています。この病院で得られた成果をもとに、ガーナの他の教育病院や地方病院への普及にも取り組んでいます。
  • KATHでの学術シンポジウムの様子(2019年10月)
  • プレゼンテーション
【参考】
  2018年4月26日リリース『ガーナ共和国への尿検査自動化技術普及促進事業がJICA公募事業に採択』
  https://www.sysmex.co.jp/news/2018/180426.html 
    JICA『ガーナ共和国 尿検査自動化技術普及促進事業 シスメックス株式会社』
  https://www2.jica.go.jp/ja/priv_sme_partner/document/966/1801667_summary.pdf  

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